bse ビーエスイー

初診に適した診療科目

bseはどんな病気?

bseは、牛海綿状脳症という名称で呼ばれています。簡潔に言うと、狂牛病の略称です。狂牛病というのは牛の脳の中に空洞が出来て、それがスポンジ状になってしまう病気の事を言うのです。狂牛病になった牛は脳障害を起こして死んでしまう確率が高くなってしまい、大変危険な病気として知られています。また、食べ物として人間にも大きな影響を与えてしまうために、狂牛病になっている牛は基本的に輸出禁止となっています。

主な症状

bseとは牛海綿状脳症といわれる症状であり、脳が萎縮してスポンジのよいにスカスカになってしまう状態になります。そのため言語障害や運動障害が出始め、最後には意識がなくなり寝たきりになる状態に陥ります。この病気の原因としては肉骨粉と呼ばれる餌を食べた牛の牛肉を食べるとこのような状態になることが医学的に証明されているのです。

主な原因

bseの原因は、プリオンと呼ばれるタンパク質であるとされています。伝染病などにかかれば細菌やウイルスが元となっているのですが、狂牛病の場合にはタンパク質となってしまうのです。このタンパク質そのものはヒトでも動物でも普通に持っているものなのですが、これの形が異常になってしまうことで、脳の細胞をおかす病気が発症してしまうのです。

主な検査と診断

bseであるかどうかふるいにかける検査をスクリーニング検査といい、その検査方法は病理組織学検査、免疫組織学検査、ウェスタンブロット法、ELISA法の4種類があります。これらの方法はどれも高感度で検査できますが、最も見逃しが少なく、一度に多数の検査が可能なELISA法が広く用いられています。ELISA法は抗原抗体反応を利用して検査を行います。

主な治療方法

痙攣が発生している場合は抗てんかん剤を投与すれば、bseによる痙攣とてんかんの症状を治すことが出来ます。吐き気や嘔吐などの症状は、漢方薬で治療する事が可能です。クローンプロマジンという精神病の薬を飲むと、症状の進行をストップさせる事が出来ます。筋肉に異常が見られた場合は、筋組織を切除する治療法を受ける事で体を動かせるようになります。