ネグレクト

ネグレクトはどんな病気?

ネグレクトとは、食べ物を与えない、お風呂に入らせない等、育児を放棄することです。児童虐待の中の一つに数えられています。暴力による身体的虐待に比べると、一目では特定しにくく、放置されてしまうことがあります。育児放棄をされた子供は、その時のトラウマから、お酒や薬物に手を出してしまう人も多いそうです。それを防ぐためにも、育児放棄をしていることがわかったら、早期に介入が必要になります。

主な症状

ネグレクトの症状は、その無関心さにあります。育児放棄をしてしまう親は、たとえ自分と血のつながった子供であっても愛情や愛着を感じることができず、子供自身、そして育児そのものを自分の人生の重荷と感じてしまうのです。現状をどうにかしたいと思いつつも、しかしその解決方法が導き出せず、結果、放置という無責任かつ無関心な状態に陥ります。

主な原因

ネグレクトはいわゆる育児放棄であります。育児放棄の原因として、経済的な要因や育児に対する怠慢が継続する事です。また児童を育てている際に母親が何らかの事情によって、育児が疲れた状態になる事で、育児放棄をしてしまう人が増加しています。育児に関する相談を近所のコミュニケーションで補ったり、行政側から働きかけるなどの対策が必要となってきます。

主な検査と診断

ネグレクトの検査方法は様々になりますが、子供の状態を見る事で判断する事が適切になります。もし子供がいつも空腹の状態にある場合や清潔な服装をしてない場合は、育児放棄の可能性は高いです。それ以外にも入浴はきっちり行われているか、十分な睡眠が取れてるかを確認する事で見つかる場合も多いです。特に子供の身の回りにいる小学校の低学年の担任の先生は、注意を払う事が大切になります。

主な治療方法

まずは、ネグレクトの原因を考える必要があります。養育者の心身疾患によるものであれば、その通院をはじめとした治療法を検討しなければなりません。養育に関する知識不足であれば、それを補う指導が必要になりますし、背景に貧困やシングルでの子育てがあるのであれば、利用できる福祉サービスの検討など行政による介入が必要になるでしょう。

ネグレクトの初診に適した診療科目