好酸球性肺炎 コウサンキュウセイハイエン

初診に適した診療科目

好酸球性肺炎はどんな病気?

好酸球性肺炎とは、肺の組織に白血球の一種である好酸球が入り込んで障害を起こし、発熱や全身倦怠感等の特有の症状や胸部X線写真に異常な影を示す病気です。原因としては、寄生虫・真菌・細菌・薬剤・化学物質やアレルゲン等がかんがえられ、これらに対するアレルギー反応により発病すると考えれていますが、原因不明な場合もすくなくありません。

主な症状

好酸球性肺炎の症状は主に、発熱や全身の倦怠感、頭痛、せき、たんなど風邪に非常に似ています。患者さんによって呼吸不全に陥ったり、高熱など様々です。これは単純性、慢性、急性の3種類があります。単純性の場合は、1か月程度で自然と治ることもあるほど軽いです。慢性の場合は中年の女性に多く見られ、せき、発熱、呼吸困難などが見られます。急性は発熱、せき、呼吸困難からはじまり、進行が早く呼吸不全に変化します。

主な原因

好酸球性肺炎の主な原因として挙げられるのはカビや細菌、寄生虫、薬剤などの化学物質、アレルギー反応などです。好酸球は肺の免疫反応に関与しているため、さまざまな炎症反応やアレルギー反応に対して好酸球の数が増加し肺の中に蓄積されることによって発症するといわれています。しかし、肺の中に好酸球が蓄積される理由やアレルギー因子について未だはっきりと解明されていないのが現状です。

主な検査と診断

好酸球性肺炎とは、好酸球が肺胞膣又は間質、もしくはその両方に集積することによって引き起こされる肺炎のことです。検査方法は胸部X線撮影で肺の陰影を確認します。そして末梢血、気管支鏡を用いた気管支肺胞洗浄液又は肺生検組織における好酸球の増加も確認し、始めの問診で気管支喘息のような咳や呼吸音を発しているのを確認している場合、この症状と診断します。

主な治療方法

好酸球性肺炎の治療法は、ステロイドの投与などによって行われます。ステロイドは、どのようなタイプの好酸球性であっても治療効果が期待できます。好酸球による肺炎では、単純性や慢性、あるいは急性によって、ステロイドの投与をコントロールします。また、熱帯性による好酸球の肺炎では、抗寄生虫剤の投与も病状の改善に十分な効果があります。