呼吸不全

初診に適した診療科目

呼吸不全はどんな病気?

呼吸不全とは呼吸器の病気です。原因はさまざまですが、主に他の疾患(肺炎、敗血症など)により呼吸機能が低下し、自力で呼吸できなくなる状態を指します。呼吸ができなくなると血液中の酸素が失われるため、治療として酸素の投与や人工呼吸器の装着を行います。急性のものと慢性のものがありますが、いずれも重篤な場合は死に繋がる場合が多々あります。

主な症状

呼吸不全の症状は呼吸を行なう事が困難になることです。正常に呼吸が出来なくなるので、脈が速くなったり意識障害を起こします。肺動脈が腫れたり、チアノーゼが発症する事があります。頻繁に呼吸をするようになったり、肺動脈圧が上昇します。重症になると意識が錯乱したり、頭痛を起こします。日常生活を送っていて息切れを起こしやすくなります。

主な原因

急性呼吸不全の原因は数多くあり、その多くは主に肺の病気が引き金となります。肺炎や敗血症の他にも、多発性外傷、ショック、熱傷、刺激性のガスの吸引などもあげられます。これらの疾病が緩やかに進行することで発症するのです。また、近年増加しているものは喫煙により肺の組織が破壊されることで起こるCOPDという病気です。COPDは、慢性閉塞性肺疾患とも呼ばれます。

主な検査と診断

呼吸不全は肺へ十分な酸素を送り込むことができないことで起きる症状の一つです。原因とされる疾患は数多く存在しているために病名を明確にするために様々な検査方法がとられることがあります。主には動脈血ガス分析やX線を使用した腹部検査、超音波検査や細菌培養検査などを行って腹部に隣接している臓器疾患の有無の確認を検査していきます。

主な治療方法

呼吸不全の治療法は、急性型と慢性型とで治療は変わってきます。急性型に対しては、 患者の状態に応じ人工呼吸器で酸素のを投与し、低酸素血症を改善します。また原因疾患の治療や引き起こした合併症を改善させる治療も行われます。慢性型に対してはステロイドを投与し、喫煙者ならば禁煙治療も行われ、更にはリハビリテーションも行われることもあります。