アクロメガリー アクロメガリー

初診に適した診療科目

アクロメガリーはどんな病気?

アクロメガリーとは、脳下垂体にできた腫瘍から成長ホルモンが大量に分泌されることで引き起こされ、手足の肥大や、あごの突出、唇や鼻、舌などの軟部組織が大きくなってしまう病気です。脳下垂体にできる腫瘍は良性のものですが、なぜ発生するのかという理由は未だに解明されていませんが、日常生活や遺伝が原因ではありません。日本の推定患者数は約7,000人、そして男女の発生率にほとんど差はありません。

主な症状

アクロメガリーでは、手足や顔など体の末端部分に肥大症状が見られます。顔ですと、唇やあご、額部分などが厚くなったり突き出てきて顔の風貌が変わることもあります。また両手・両足にも著しい発達が見られるケースが多くなっています。人によっては身長が2メートルを超えるなど過剰成長が見られ、このような人ですと膝などの関節や背骨を傷めやすいのが特徴です。

主な原因

アクロメガリーの原因は、脳下垂体にできた良性の腫瘍により、成長ホルモンが過剰に分泌されてしまう、ホルモンの異常です。その結果、手足が肥大したり独自の顔つきへ変化することにつながります。手足が肥大するのは、大人になってから成長ホルモンが出続けると、もう骨の成長が止まっているため、体の末端部分の手足が肥大してしまうためです。

主な検査と診断

アクロメガリーの検査方法についてですが、まずは血液を採取し、血液検査を行います。これは血中の成長ホルモン(GH)の量や、インスリン様成長因子の量を調べるためです。これらの検査である程度の診断が可能になります。さらに頭蓋骨や手のレントゲンを撮影し、疑わしい場合にMRIによる画像診断で、脳下垂体やその周辺、腫瘍の大きさや程度を調べます。

主な治療方法

腫瘍の摘出手術を受けると、効果的にアクロメガリーを治療することが出来ます。摘出手術を受けても症状が良くならない時は、ソマトスタチン誘導体やドパミン作動薬を投与して症状を和らげる事が出来ます。薬物療法でも効果が見られない時は、放射線を照射する治療法を併用して治すことが可能です。抗生物質の投与や、抗がん剤治療や効果があります。