s状結腸

初診に適した診療科目

s状結腸はどんな病気?

大腸・小腸の病気って症状が出ない限り分かりずらい病気です。特に普段からの排便などで症状が分かるとも言われいます。下痢や血便は何日間・何週間と続いていると腸に異常があるとこの症状が出ます。たとえ症状が治まっても油断はできません。s状結腸は便を固形にしてくれる部分でもあり排便には非常に大切な役割をする場所です。年配の方は痔と間違えやすいと言われています。

主な症状

s状結腸は結腸でも下部のほうにあり、S字状にくねっているために魚の骨などが便に混じっていると、腸管を穿孔してしまうことがある部位なのです。そのため穿孔してしまった場合は、大腸菌が穿孔したところから体内に入り込むと最悪の場合、大腸菌の毒素が全身に回ってしまい多臓器不全を引き起こした上でショック状態の症状にまで至るのです。

主な原因

s状結腸の原因は、平均寿命の高齢化と食習慣の欧米化(高脂肪・低繊維食)が大きく関わっていると考えられます。このことは北米在住の日系二世の結腸がんの発生頻度が、多発地域である北米人の発生頻度に近づいてきている事からも類推されます。現在日本人の脂肪摂取量は1949年と比較して3.6倍にも増加しており、魚類を除く動物性脂肪摂取量の増加が、結腸がん増加の重要な因子と考えられています。

主な検査と診断

タイトルの部位の検査方法に、s状結腸鏡検査というものがあります。この部位は大腸がんが起こりやすいとされているため、気をつけねばなりません。方法は、先端にカメラのついた内視鏡を肛門から入れ、ここに大腸がんがないか調べるというものです。しかし、内視鏡が届く範囲には限りがあるため、この範囲外でがんがあった場合、発見することはできません。

主な治療方法

s状結腸の治療法は外科手術による患部の切除が基本的な治療になります。また外科手術を行わず内視鏡による患部の切除も可能であります。また手術が不可能な患者の場合には化学療法を行います。化学療法と免疫療法を組み合わせた免疫化学療法というものも行なわれます。手術が困難な場合には一時的に人工肛門を取り付け腸閉塞を改善に向かわせます。