人格障害 ジンカクショウガイ

初診に適した診療科目

人格障害はどんな病気?

人格障害とは、否定的な意味があるとの理由で、今はパーソナリティ障害と呼ばれています。これに該当する人は一般的な成人と比べたときに、極端な考え方をしたり、極端な行為を行ったりすることによって、社会での適応が困難になってしまう状態に陥っている人や、こういった症状によって、本人が非常に苦しんでいる状態に陥っている人のことを指します。

主な症状

人格障害とは1980年代当初に使われた呼び方であり、現在ではパーソナリティ障害と呼ばれます。パーソナリティ障害は症状により以下の3つに分類されます。A群:奇妙で風変わりに見える群B群:演技的・感情的で気まぐれに見える群C群:不安や恐怖を感じやすく見える群どの群にも共通して言える事は、特定のパーソナリティ傾向によって周囲との軋轢を生みだし、本人も生きにくさを感じる状態にあるという事です。

主な原因

人格障害が起こる原因は未だにはっきりと定義されていませんが、1つの大きな要因よりも複数の小さな要因が積み重なって起こるものとされています。遺伝的な関連性から始まり、親族も含めた周囲すべての人間関係、さらに社会的な要因も関連していると考えられています。また、脳の機能や発達に関しても無関係ではなく、未熟である場合などは要因となる場合もあります。

主な検査と診断

人格障害の検査方法は、いくつかあるのですが、一般的には過去の行動を振り返ってみての内診と、もうひとつは病院などで行う人格診断となります。診断の方法は画像を表示して、そこから何を読み取るかということや、またはいくつかの設問を用意して、それらのなかから何を選択するかといった形で行われることが殆どで、それらはネットでも手軽に利用できるようになっています。

主な治療方法

人格障害の主な治療法としては、まず患者自身が自分のことをそうした障害を持った人なのだと自覚するところにあります。しかし、患者が思い描いている理想と現実は大きく離れていることが多いため、気づかされたときに自殺をほのめかすなどの凶行に走る可能性があるため、精神科の閉鎖病棟などに強制的に入院させ(任意で入院する場合もあります)、そこから患者の行動パターンを振り返らせていくという方法が効果的のようです。