耳石 ジセキ

初診に適した診療科目

耳石はどんな病気?

人の耳の奥にある三半規管、その隣に耳石をつくるところがあります。人間体の動きに合わせて動き、平衡感覚を保つようにしてくれています。それが、もろくなってはがれ落ちて、三半規管に入り込んできてしまうことがあるのです。そのことが原因で、平衡感覚めまいが生じることになることがわかってきています。対策としてカルシウム強化の薬を飲むと軽減されます。

主な症状

良性発作性頭位めまい症は耳の内部、鼓膜の内側の内耳にある耳石の位置が何らかの拍子でずれ、頭の平衡感覚に異常をきたして発生するめまいや目が回るといった症状の事です。これにはある程度の法則性があり、就寝時の寝返りや覚醒時に頭を動かした時など頭部を一定方向に動かした際に発生するケースが多くなっています。普通のめまいと違う点は頭部を動かしてからめまいが起こるまでに若干のタイムラグが生じるという事です。

主な原因

耳石は後半規管にあり、カルシウムで出来ています。通常は決められた場所にあって頭の傾きなどを感じる働きをしていますが、これが剥がれ落ちて三半規管に落ち、めまいが生じます。剥がれ落ちる原因としては、加齢やカルシウム不足といわれています。よって骨粗しょう症がある人は、注意しなければなりません。閉経後や更年期の女性に多いといわれているのも、カルシウムの減少が関与しているといえます。

主な検査と診断

耳石の検査方法にはいくつかあります。聴力検査、ロンベルク直立検査、足踏み検査などです。ロンベルク直立検査とは被験者は直立して足をとじ、目をつぶります。被験者と垂直なものを比較して被験者が揺れていれば陽性と判断します。その特徴は目を開けていれば立てるということです。このように検査の多くはめまいの検査と同じものがいくつかあります。

主な治療方法

耳石を動かす治療法としてエプリー法というものがあります。エプリー法とは、医師が患者の頭をぐるぐると素早く動かし、耳の奥に入り込んでしまった石を正しい位置に戻すという療法です。エプリー法を行うには左右どちらの耳に石があるのか、はっきりわかっていなければいけません。治療中にめまいが発生する可能性があり、熟練した医師によって行われる必要があります。