解離性障害 カイリセイショウガイ

初診に適した診療科目

解離性障害はどんな病気?

解離性障害とは精神疾患の一種で、離人症性障害や解離性健忘、解離性同一性障害の総称です。「解離」という症状は誰にでも現れるもので、日常生活に支障をきたすレベルで症状が重傷化した場合に障害として認定される。症状としては自分が自分でないような感覚や、現実感の喪失、一定期間の記憶喪失、いつの間にか知らない場所にいるなど様々なものがあります。

主な症状

解離性障害は、心的ストレスなどが原因で起こり、その症状は様々です。まず、記憶がなくなる解離性健忘や解離性遁走があります。多重人格障害もこの一つです。また、葛藤の意識からの切り離しがうまくいかない時には、その苦悩が身体の痛みや機能障害として現れます。それが、身体が動かなくなるカタレプシーや解離性昏迷、解離性癲癇などです。障害の程度や種類は、人によって様々です。

主な原因

解離性障害の原因については、いまだに統一された展開のようなものが存在しないと考えられます。今まで報告されている中で、その可能性が指摘されていることとして、過去に本人の体験したつらい経験などによって生じた心の傷、いわゆるトラウマが存在します。今後の研究が進むことによって、これ以外の要因が明らかになる可能性も十分にあります。

主な検査と診断

解離性障害の検査方法は、医療機関がインターネット上にて掲載している、スクリーニングテストなどにて自己診断できますが、事故や災害による極度のストレスや、トラウマなどの心的外傷や、心理的葛藤などが原因となることが多いため、これらの経験などを心療内科などの専門医に話し、問診を行うことにより、正確に判断してもらうことができます。

主な治療方法

解離性障害の治療法は、心のケアがメインとなります。それも長期的に付き合っていくケースが多く、カウンセリングであったり、メンタル面の健康を気遣った治療を受けたほうが良い傾向にあります。薬物療法で改善効果が見られる場合もあり、うつ病に使われる薬を使うケースもあります。完治よりも、改善を積み重ねることが重要であり、ストレスを少しずつ減らしてくことが大事です。