失禁 シッキン

初診に適した診療科目

失禁はどんな病気?

失禁とは、小便、大便を自分の意思ではなく排泄してしまうことです。涙などが、自然と流れることもいう場合があります。加齢とともに、腹筋や下腹部の筋肉が衰えてくるために、起きてくる現象でもあります。くしゃみや、咳などの刺激でも生じてしまうことがあります。ですから、気持ちを引き締め、意識して、腹筋や、下半身や、肛門当たりの筋肉を鍛えるだけでも症状は改善されます。

主な症状

失禁の症状としては、排尿・排便などの排泄行為を自らの意思とは反して無意識のうちに行ってしまう事です。主に生理的反射やストレス、分娩などによって引き起こされる場合が多いです。膀胱壁の筋肉の収縮が正常に作用しない事に寄って引き起こされます。多くの患者は高齢者が多く、またそれ以外でも、女性に多く引き起こされる可能性があります。

主な原因

失禁には様々な原因がひそんでいます。腹圧性のものは出産経験のある中高年の女性の骨盤の緩みや、尿道が短いこと、膀胱炎、脳血管障害、パーキンソン病患者では切迫性のものがみられます。溢流性のものは、前立腺肥大、糖尿病、脊椎損傷による場合によく見られます。また機能性のものは、大脳、小脳に障害があったり、痴ほう症患者に多く見られます。

主な検査と診断

「失禁」の検査方法はいくつかあります。膀胱に尿が溜まった状態でベッドに横になり、咳をしてどの程度尿が漏れるかどうかを調べるストレステスト。仰向けで膝を立て、Q-tip(綿棒)を尿道にさして腹部に力を入れた時の綿棒の動きを見るQ-tipテスト。パッドをあてた状態で指定された動作を行う事で尿漏れの程度を調べるパッドテスト。その他に鎖尿道膀胱造影検査や尿流動態検査などもあります。

主な治療方法

尿失禁の治療法にはその種類や病状によって違ってきますが、大きく三つの方法があります。体操を行い骨盤底筋群の筋力をきたえる方法、それだけでは速効性がないので薬物によって尿道の締まりを改善していく方法、その二つの治療を行っても症状の改善がみられない場合には手術を行うと言うことになります。切迫性の場合は膀胱の過剰な収縮をおさえる薬を飲みます。