血尿 ケツニョウ

初診に適した診療科目

血尿はどんな病気?

人間の尿は、血液中の血液の成分が肝臓や腎臓でこしとられて、水分として体外に排出します。
尿を排出する過程において、何らかの原因で血が混ざった尿を血尿と言います。
起因している病気は、尿管からの出血や腎臓や肝臓に炎症などの何らかの障害が起きて、血液が何らかの症状によって混ざっている事です。すぐに泌尿器科などにかかる必要があります。

主な症状

血尿の症状は、初めのみ出る場合と最後に出る場合、最初から最後まで出る場合の3つに分けられます。そして、どの時点から出たかにより、どこらへんに病気があるかを判断することができます。
初めのみの場合は尿道炎、最初から最後まで出る場合は腎臓や尿管の病気など、最後だけの場合は膀胱炎が考えられます。
また、痛みがある場合とない場合があり、痛みがない場合は、ガンなどの怖い病気の場合もあります

主な原因

血尿の原因としては、悪性腫瘍や結石、膀胱炎などの炎症、腎臓の内科的な病気など様々なものがあります。
排尿痛や背部痛などの症状がある場合の代表的な原因疾患は、尿路感染症(膀胱炎や尿道炎など)と尿路結石症です。
何も症状がないのに血尿が出る無症候性の血尿の原因で注意しなければならないのは、膀胱がんなどの尿路悪性腫瘍なので、痛みなどの症状がまったくなかったとしても検査の必要があります。
女性の場合は生理中や生理終了直後に尿に血液が混じる場合があります。

主な検査と診断

血尿が出ているかどうかは、尿検査で簡単に調べることができます。血尿が認められた場合には、尿細胞診と呼ばれる詳しい検査をして、尿中に悪性腫瘍の細胞が混じっていないかを判定します。
また、超音波断層法により腎臓、膀胱をチェックして、石、腫瘍がないか確認します。

尿検査で白血球が混じっている場合は、膀胱炎などの尿路感染症を疑って検査を進めます。

主な治療方法

血尿の治療法はその原因によって異なります。膀胱炎などの尿路感染症の場合は、抗菌剤の使用で治療することが可能です。結石が原因の場合は、痛みなどの症状に対応した治療を行っていきます。
いずれの病気にしても、はやくみつかれば、それだけ体に負担のすくない治療が可能になります。

血尿が見つかった場合には、症状がないからとほっておかず、はやめに専門医の受診をおすすめします。