過呼吸

初診に適した診療科目

過呼吸はどんな病気?

精神的不安や極度の緊張などにより、無意識に息を何回も激しく吸ったり吐いたりする状態のことです。
若い女性にみられることが多いですが、男性や高齢者に見られることもあります。
どんなに強い発作でも、時間とともに必ず軽快していきます。落ち着いて対処することが大切です。

主な症状

過呼吸の症状は主に息が苦しくなり呼吸が早くなる、深く息を吸うと胸を圧迫されているように感じるなどの呼吸困難から、目眩、ふらつき、頭がボーっとする、耳鳴り、動悸 、手足や唇の痺れが現れることもあります。
さらに、死んでしまうのでは、と恐怖を感じてパニックを起こしてますます悪化します。 酷くなると意識が遠のき失神してしまう例もあります。

主な原因

過呼吸になる理由にはふたつあり、それは精神的なストレスやパニック障害によるものと、運動後の呼吸が乱れたときに起こるものです。要因はそれぞれとしても、メカニズムはほとんど同じです。
呼吸が浅く速くなり、空気を体内に取り込み溜めすぎて、血中の二酸化炭素の濃度が濃くなり、脳に酸素がいかなくなってしまいます。それにより、呼吸が荒くなることが原因と言われています。

主な検査と診断

エピソードから過呼吸である可能性が高いと判断された場合には、特別な検査を行わずに問診のみで診断されることもあります。
同じような症状を引き起こす他の非常に重い病気を除外するために、胸部単純レントゲン写真や心電図などの検査が行われることがあります。

主な治療方法

過呼吸は意識的に呼吸を遅くするあるいは呼吸を止めることで症状は改善します。
発作が起きていると不安が強くなかなか呼吸を遅くすることができませんので、まずできるだけ安心させゆっくり呼吸するように指示します。

以前は紙袋を使ったペーパーバックを口にあてて呼吸してもらうペーパーバック法が主流でしたが、現在ではこの方法は良くないとされています。窒息する可能性がある事、本人がより不安やパニックを起こしてしまうこと、などが挙げられます。リラックスしてもらう事が最善の方法です。