疥癬 カイセン

初診に適した診療科目

疥癬はどんな病気?

疥癬とはヒゼンダニによって感染する皮膚疾患です。ヒゼンダニは非常に小さ く肉眼では見えないため、感染原因がわからないことが多いです。これは感染12ヶ月の潜伏期間を得て強いかゆみや丘疹が出始めるからです。感染力も強いため、毎日入浴はもちろんのこと衣類、シーツは毎日熱湯で洗濯し交換しましょう。掃除機も床だけでなく、ベッドマットなども表面を吸い取るとなおいいでしょう。

主な症状

疥癬は感染後1~2ヶ月の潜伏期間を経て、過角化と赤い小さな丘疹と結節があらわれます。手のひらと足裏の過角化は疥癬では特に特長的な皮疹です。またこの部分には実際に虫や虫卵を多く見ることができます。丘疹はへそを中心に 腹部、胸部、脇下、腕の内側にあらわれます。結節は外陰部や臀部、肘、脇下にあらわれます。これは幼虫や若虫が皮膚の中に潜り脱皮したあとで、中に残ったぬけ殻や糞のアレルギー反応によるものです。夜間に強い痒みがあることも特徴の一つです。ただし高齢者の中には痒みを感じない方もいるため注意が 必要です。また乾燥性の湿疹などと間違われステロイドの使用を続けていると 悪化します。

 

主な原因

疥癬とは、ヒゼンダニという小さいダニが人の角質に寄生し、人の皮膚から皮膚へ感染する皮膚疾患です。原因として、すでに感染している人の皮膚に接触 することによるものです。短時間の接触で感染します。衣類や寝具を介して感 染することもあります。潜伏期間は約12ヶ月です。

主な検査と診断

疥癬の検査方法には、顕微鏡検査が一般的です。疥癬トンネルを形成している 部分や過角化している部分の角質を、注射針やメス、はさみなどを用いて取りそれを顕微鏡にかけ、ヒゼンダニの虫体や虫卵が検出されれば、確定診断とな ります。

主な治療方法

疥癬の治療法は内服療法になります。イベルメクチンという薬を体重によって量を変更し内服します。1~2週間間隔で2回内服し、疥癬がいるかどうかもう 一度皮膚を採取し確認します。疥癬が確認できた場合はもう一度内服しまた皮 膚をチェックします。疥癬が確認できなくなったら内服治療は終了ですが、疥癬に対するアレルギー反応による痒みや皮疹が続いてしますことも多くその場 合は抗アレルギー剤やステロイドの外用などで治療していくことになります。