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ロコモティブシンドローム

ロコモティブシンドローム
ロコモティブシンドロームはどんな病気?
ロコモティブシンドロームとは、主に年齢を重ねることによる運動器の障害などによって移動機能が低下し、要介護になるとなるリスクが高い状態を指します。
運動器とは、骨、筋肉、関節、脊髄、神経によって体を動かす仕組みを指します。
いずれかの部位の役割が障害されると関連して身体が思った通りに動かせないという状態を引き起こします。

ロモティブシンドロームは病名ではなく、日本整形外科学会が提唱した概念です。省略してロコモと呼ばれることが多いです。
今後日本では高齢化がさらに進行することが予想され、ロコモから寝たきりや要介護へ移行することを防ぐための予防が健康寿命のためにも重要と考えられています。

ロコモに該当する人には特にメタボリックシンドローム、高血圧などをはじめとする生活習慣病を抱えているケースが多いです。
このような人は比較的若いころからロコモの状態になりやすいとされています。

治療に当たっては、原因となっている疾患があれば適切な治療を行う他、症状に対する対症療法や、予防を目的としたトレーニング、生活改善などが行われます。
ロコモティブシンドロームの症状
ロコモティブシンドロームの軸となる症状は筋力の低下、運動器機能の低下、移動機能の低下です。
ロコモティブシンドロームの原因となる疾患の中で、治療対象となる主なものには骨粗鬆症、変形性膝関節症、変形性脊椎症、変形性関節症、脊椎圧迫骨折、大腿骨頸部骨折、腰部脊柱管狭窄症、関節リウマチなどが挙げられます。

疾患によって関節の痛みや可動域制限、腫れ、変形、手足のしびれ、柔軟性の低下、麻痺などの症状が現れます。
また、骨粗しょう症やサルコペニアなどの疾患では無症状であるケースも多く見られます。
悪化すると加齢にさまざまな要因が重なって、バランス能力、体力、移動能力の低下をきたし、歩いたり、衣服の着脱、トイレなど日常生活の動作も自身では行うことができなくなります。

基本的には骨や関節などに関わる局所的な痛みやしびれなどの症状から徐々に歩行障害へと進行し、最終的に要介護の状態へと移行するケースが多いとされています。
ロコモティブシンドロームの原因
ロコモティブシンドロームの原因は運動器自体の疾患と加齢による運動器機能不全とに分けて考えることができます。
運動器自体の疾患の具体例としては変形性関節症、骨粗鬆症に伴う円背、易骨折性、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症などが挙げられます。
またロコモティブシンドロームの原因となることが多い関節リウマチでは、痛み、関節可動域制限、筋力低下、麻痺、骨折、痙性などにより、バランス能力、体力、移動能力の低下をきたします。

また加齢によって身体機能が衰えるために生じる運動器機能不全もさまざまな例が挙げられます。筋力低下、持久力低下、反応時間延長、運動速度の低下、巧緻性低下、深部感覚低下、バランス能力低下などが代表的なものです。
また閉じこもりを原因として、運動不足となり筋力やバランス能力の低下なども引き起こし、ささいなことで転倒しやすくなることも多いです。
ロコモティブシンドロームの原因は多岐に渡りますが、それを正しく判断して治療や対策を行うことで回復が期待できます。
ロコモティブシンドロームの検査と診断
ロコモティブシンドロームかどうかを判断するために行うテストがあります。
ロコモ度テストと呼ばれており、立ち上がりテスト、2ステップテスト、ロコモ25の3つのテストが行われます。立ち上がりテストは両脚でどれくらいの高さの台から立ち上がれるかるかを測定するもので、2ステップテストは大股で2歩歩いた距離を測定するものです。
ロコモ25は運動器の不調に関する25の質問に回答するものです。3つのテストの結果から、ロコモの中でも現在どの段階にあるかを判断することができます。

また、ロコモであるかをセルフチェックする方法としては、日本整形外科学会がまとめた7つのチェック項目が役立ちます。
片脚立ちで靴下がはけない、家の中でつまずいたり滑ったりする、階段を上るのに手すりが必要、などより具体的な例で示されており、簡易にロコモの疑いがあるかを確認できます。
ロコモでありと判定されて場合には医療機関を受診し、改善に向けて検査や治療を行うことが推奨されます。
ロコモティブシンドロームの治療方法
ロコモティブシンドロームは、それ自体を治す明確な治療法と呼ばれるものはなく、原因となる疾患を治療すること、運動機能を回復するために行うトレーニングなどが中心となります。
ロコモーショントレーニングと呼ばれるトレーニング方法もあります。
どの程度歩行できるかによってもトレーニング方法も異なります。開眼片脚立ちやスクワットなどは特に簡単にはじめやすいトレーニングと言えます。
開眼片脚立ちは1日3回、左右1分ずつ行うことが推奨されています。この際トレーニング中の転倒にも注意しながら行います。
スクワットも自宅で誰でも行うことができる運動として推奨されています。
またスクワットが難しい場合には、椅子に腰かけて立ったり座ったりの動作を繰り返すことでも軽い運動になります。

疾患の予防や、薬物や手術による治療だけでなく、適度な運動習慣や栄養不足や栄養過多の改善も重要です。
これによって生活習慣を予防したり改善する効果が期待でき、結果としてロコモの予防や回復にも繋がります。

ロコモティブシンドロームの初診に適した診療科目