脊柱側弯症

初診に適した診療科目

脊柱側弯症はどんな病気?

脊柱側弯症とは脊柱(脊椎が柱上につながったもの)が横に曲がっていることです。多くの場合は脊柱全体のねじれを伴います。側弯症のうちの大部分は学童期の後半から思春期にかけて発症します。側弯症の多くは早期発見による治療を受けることにより、症状の悪化を防ぐことはできます。側弯症が進行し、ひどく曲がってしまうと治ることはありません。

主な症状

背骨が左右に曲がっている脊柱側弯症の症状には、軽度のものから重度のものまで様々なものがあります。軽度の場合、肩のラインが左右非対称である、助骨のあたりが膨らむなどの左右の身体のバランスに違和感を感じます。見た目でもわかる場合がります。重度になると、腰や背中に痛みを感じるようになったり、肺が圧迫されて肺の機能が低下することなど注意が必要になってきます。

主な原因

脊柱側弯症の原因となるものにはいくつかあります。姿勢が悪いためにおきる、機能性側弯や、一番多いとされる、学校の健診で発見される特発性の側弯症、脊髄神経や背筋の麻痺により、生じるのが、神経性、筋原性側弯症です。さらに、2個以上の脊椎が融合してしまって脊椎融合症を起こしていたり、椎体の形が歪んでいたり、先天性の側弯症も10%あります。

主な検査と診断

脊柱側弯症であるかどうかを診断するためには、いくつかの検査方法が挙げられます。その中で、もっとも最初に実施する簡単な検査として考えられるのが、目視による検査です。前屈した状態で背中を向け、皮膚越しに脊椎が左右に湾曲していないかどうかを調べます。そのほかには、必要に応じてレントゲンなどの画像診断をとる方法が考えられます。

主な治療方法

脊柱側弯症の治療法は、コブの角度が25度未満で弯曲が軽い場合は様子を見ることもしばしばあります。コブの角度が25度だったり、まだ患者の成長が見込まれる場合は装具での矯正が行われ、もっとコブ角度があったり肺の機能に障害があったり、変形が見た目上悪い場合は、外科手術で矯正や固定術を行います。術後の安静も含めると長期間の入院が必要です。