間質性腎炎

間質性腎炎はどんな病気?

間質性腎炎とは腎臓病の一種で腎不全にも繋がる病気です。急性と慢性がありますが、発症の原因についてはまだ不明なことが多く、無症状無自覚のまま病状が進行するケースもあります。また一つ明確な原因としてわかっていることが、抗生物質などの薬のアレルギーによって病気が引き起こされることがあるということで、この場合は発熱等の症状が出ます。

主な症状

間質性腎炎の症状は、かなり多岐にわたっています。嘔吐をすることになってしまったり、下痢がでてトイレに駆け込むことになってしまったり、腹痛によって日常生活に支障がでてしまったり、他にも消化器官に痛みが走ったりするようになるのです。ほかにも体のあちこちがむくんでしまったり、尿の量が極端にすくなくなってしまうなどの結果が現れてくることがあります。

主な原因

間質性腎炎には急性のものと慢性のものがありますが、そのそれぞれに異なった原因があります。急性の場合、ウイルスや細菌の感染、自己免疫疾患、痛風治療薬や鎮痛解熱剤などの薬剤に対するアレルギー反応が関係してきます。慢性の場合、感染症をはじめとして遺伝子の疾患、免疫の異常、重金属中毒、高尿酸血症、虚血などが発症に関係してきます。

主な検査と診断

間質性腎炎の検査方法は、おもに血液検査と尿検査で、血液検査では白血球数や好酸球数、血清クレアチニンなどを測定し、尿検査では白血球やタンパクが増えていないかどうかを調べます。また、超音波エコー検査やCTによって、腎臓の肥大の有無がわかります。確定的な診断のためには、腎臓の組織を採取して顕微鏡で検査する腎生検が行われます。

主な治療方法

間質性腎炎治の治療法は、まず、薬剤等の服薬の利用を中止します。原因となっている病気の治療をすれば、腎機能は回復します。腎機能が低下して、腎不全を引き起こした場合は、透析も必要となってきます。ステロイド剤の利用で、慢性化を防止できると言われます。緩やかに炎症が起こった場合は、損傷速度もまちまちなので、腎臓全体に障害が生じます。その際は、腎移植や透析による治療が要ります。