顔面神経痛

初診に適した診療科目

顔面神経痛はどんな病気?

顔には表情を形作る筋肉である表情筋群の神経の他に顔面の知覚を司り、また咀嚼筋を動かす働きを持つ三叉神経が存在しています。これら三叉神経が何らかの障害により正常に働かなくなり激しく痛むものを三叉神経痛と呼んでいます。
顔面神経痛と呼ばれる事もありますが正式な名称では無く、顔面神経麻痺と混同されているケースもありますが由来は全く異なります。

主な症状

顔面神経痛の症状は、顔に出る痛みです。その痛みは非常に強く、突発的で一瞬の走るような痛みです。
また数秒で収まる短い痛みで、5分10分続くような痛みや、じりじりとした痛みなどは、ほとんどありません。ですから、顔面けいれんとはちがった病気なのです。
場所は、おでこ、ほほ、下アゴに起るのが特徴であると言われています。また神経が継っているので、おでこと下アゴだけが、同時に痛む事はありません。

主な原因

事故の後遺症などの要因でなければ、顔面神経痛の原因として最もよく耳にするのはストレスです。ストレスを感じると血管が収縮し、血行が悪くなります。栄養が行き届かなくなることで顔の神経に問題が起こるのです。
顔の神経は表情筋のまわりに存在しています。この神経が上手く機能しなくなるため、表情が上手くつくれなくなったり痙攣のような症状が見られるようになるのです。

主な検査と診断

顔面神経痛は脳動脈が神経の根元を圧迫して起こる病気なので、どのようにして神経を圧迫しているのかを知る必要があります。それを知るための検査方法としてはMRI検査で行われるのがほとんどです。
まれに脳腫瘍により圧迫されているというケースもあるので、注意深く検査していく必要があります。
検査自体は30分ぐらい寝ていれば終わるので、比較的楽な検査です。

主な治療方法

まず顔面神経痛の症状が現れた時には、早急に保険医療機関の診断を受けます。早期治療が肝心であり、代表的な治療法は、理学療法、星状神経節ブロック、神経減荷術などがあります。
また、損傷が大きい場合は、縫合術や移植などの方法も医療機関で実施されています。いずれにせよ、何か違和感があったり、異常があると感じたときはすぐに治療を行う必要があります。