ATLエーティーエル

ATLはどんな病気?
ATLは成人T細胞白血病の略称です。他の悪性リンパ腫や白血病と大きく異なるのは、このがんは、ヒトT細胞白血病ウイルス1型によって引き起こされることです。主に西南日本に多く、リンパ節腫脹、肝脾腫大、皮膚病変、高カルシウム血症を特徴とします。悪性リンパ腫の一種ですが、大部分が白血病化するために、成人T細胞白血病リンパ腫(ATLL)とも呼ばれたりします。

ATLの症状
全身のリンパ節が腫れたり、肝臓や脾臓の腫大、皮膚紅斑や皮下腫瘤などの皮膚病変、下痢や腹痛などの様々な症状がおこります。重症になると、全身倦怠感、便秘、意識障害などを起こします。また、日和見感染症の症状を発症することも多いです。細菌感染症のみではなく、ニューモシスチス肺炎、クリプトコッカス肺炎・髄膜炎、全身のカンジダ症やアスペルギルス症などの真菌感染症、サイトメガロウイルス肺炎・網膜炎・消化管感染症、汎発性帯状疱疹などのウイルス感染症、糞線虫症などの寄生虫感染症などもおこります。

ATLの検査と診断
足の付け根や首、わきの下のリンパの腫れ、だるさや発熱、皮膚の発疹などの症状から血液の病気を疑いますが、人間ドックや健診でたまたま見つかることもあります。一般的な血液検査では白血球が増えることが多く、顕微鏡で観察すると異常な形をした ATL のがん細胞が見られます。特に ATL に特徴的な異常細胞を花細胞(フラワーセル)といいます。症状、検査結果から ATL 疑った場合には、HTLV- 1というウイルスが体の中にいるかどうかを血液検査で検査します。

さらに精密検査で次のいずれかに該当する場合に ATL と診断します。

 1 血液中で増えている異常な細胞が T 細胞である場合
 2 腫れているリンパ節や皮膚の病変などを採って調べT 細胞のがんである場合


まれに血清抗 HTLV- 1抗体陽性でありながらがん細胞中に HTLV- 1を含まない、ATL ではない T 細胞のがんが存在します。診断が難しい場合には、診断を確実にするために、がん細胞が HTLV-1 に感染した細胞かどうか検査を行います。がん細胞が HTLV- 1に感染した細胞であれば ATL であると確定診断されます。その後病気の状態を調べるために様々な検査が行われます。主なものは、骨髄の中に ATL 細胞がいないか調べる骨髄穿刺(マルク)、全身のリンパ節や臓器への病気の広がりを調べる CT や PET、MRI、胃腸へ拡がっていないか調べる内視鏡、脳へ進んでいないか調べる髄液検査(ルンバール)などです。 

ATLの治療方法
ATL の治療方法には、化学療法、造血幹細胞移植 、皮膚症状がある場合は皮膚科的治療など様々なものがあります。症状や年齢ににあわせて治療に対する効果、副作用には個人差があ りますので、医師と相談の上、治療を進めていくことが必要です。

ATLの初診に適した診療科目

関連部位から他の病名を探す

ATLに関する書籍はこちら


この病気についてのコメントなどございましたら、よろしくお願いします

このページの先頭へ