iga腎症 アイジーエージンショウ

iga腎症はどんな病気?

iga腎症とは免疫グロブリンという抗体の一種が免疫異常を起こし、腎臓に沈着して糸球体を壊してしまう病気のことです。初期は無症状なので、職場や学校での検尿で蛋白尿や血尿から発見されるケースが多くなっています。病状が進行すると腎臓の機能が低下し、透析療法が必要とされる場合も出てきます。治療には食事療法、運動療法、薬物療法と病気分類により変化します。薬物療法では副腎皮質ステロイド薬が主に使用されます。

主な症状

iga腎症とは、糸球体の病気のなかでもっとも頻度の高い病気で、アジア諸国に多く発生しています。その症状は、ほとんどが自覚がありません。かぜの後に肉眼的血尿を起こすことがありますが、数日でおさまるのでとても気づきにくい病気だといわれています。また、高血圧やむくみ、腎臓の機能低下により、急性腎症候群を発病することもあります。

主な原因

iga腎症の原因は、今もなお不明です。何らかの要因によって、免疫に関係するたんぱく質であるigaが血中に多くなり、糸球体がやられてしまうことで起きるとまでは分かっています。しかし、なぜ多くなるかまでは、解明されていません。また、家族内での発症例もあるので、遺伝によるものだとという見方もあります。しかし、確定的な証拠はまだ得られていません。

主な検査と診断

iga腎症の検査方法としては、主に尿検査と血液検査とがあります。尿検査では、3回以上の検尿を必要とし、そのうち2回以上は尿沈渣の鏡検も必要とします。尿沈渣で赤血球が5から6HP以上の場合異常とみなされます。目で見てわかる血尿が頻発するときも注意を要します。血液検査としては、成人の場合、血清IgA値が350mg/dl以上の場合、半数が該当するものと考えられます。

主な治療方法

iga腎症の治療法を考える場合、病状を確認してください。もし、尿検査におけるタンパク質、血圧、腎機能等が検査によって症状の急速な悪化が見られ、早急に治療を要する必要があるというわけでなければ、治療を行う必要はない場合もあるためです。しかしだからといって、あまりに長い間放っておいてしまうと、腎不全になる可能性があります。