騒音性難聴

初診に適した診療科目

騒音性難聴はどんな病気?

騒音性難聴とは、耳が長い時間大きな音にさらされることにより起こる、音響外傷です。原因としては、騒音の激しい工事現場での労働や、長時間のヘッドホン・イヤホンの使用、パチンコ店の騒音や音楽などが挙げられます。発見が遅れてしまった場合の治療は非常に難しいため、できるだけ騒音を避け、どうしても騒音を聞かなければならないときは耳栓を使用するなどして、予防することが大切です。

主な症状

とても大きな音に長時間さらされて、内耳の蝸牛と呼ばれる部位に感覚障害が発生し、徐々に進行する難聴のことを騒音性難聴といいます。症状についてですが、初期の場合は耳鳴りを伴います。爆発音などの強大な音にさらされることで起こる音響外傷と呼ばれる難聴では片方だけ難聴になることもあるのですが、騒音性の方は両側が同程度に難聴になるという特徴があります。

主な原因

騒音性難聴は、たとえば、造船所や板金工場、鉄工所などのように、常に大きな機械の動作音などから発生する騒音下に置かれて作業などをし、長時間、長期間にわたり、大きな音を聞き続ける環境下に置かれることが大きな原因となっています。そのために、大きな騒音下に置かれている作業の期間が長ければ長いほど、この難聴は発症しやすいのです。

主な検査と診断

騒音性難聴の検査方法として一般的に純音聴力検査(オージオメーター)を使用します。まず、防音室の中でイスに座りヘッドホンを装着します。そしてオージオメーターという機械で音を発し、患者の閾値を調べるという検査法で患者の聴力を検査します。病気の初期には400ヘルツに特徴的なC5dipとよばれる聴力低下がみられ比較的容易に診断が可能です。

主な治療方法

騒音性難聴の治療法はおもに薬物療法が用いられています。発症してから一週間以内に治療を開始し、血流を良くする薬やビタミン剤が処方されます。また、同時に炎症をなおすためのステロイドも処方されます。これらを飲んで聴力が回復するかを確認していきます。早期治療を行えば、絶対に回復するというものではありませんが、急性期の治療を逃すと聴力回復の可能性が少なくなります。