外耳道異物

初診に適した診療科目

外耳道異物はどんな病気?

外耳道異物とは、外耳道の中に外などの異物が入ってしまったことをいいます。乳児や幼児が誤って耳の中におもちゃなどを詰め込んでしまったり、何らかの要因で外から虫が入り込む場合も同様の呼び名です。このような異物が外耳の中に入り込んだ状態でいると、耳の聞こえが悪くなったり、炎症を引き起こす危険性がありますので、注意が必要な病気です。

主な症状

外耳道異物では、耳が詰まったような感じがして聴こえにくくなります。また、耳に入った物によっても様々な症状が起きます。特に、豆や昆虫が耳に入った場合は、要注意です。豆が入った場合、耳の中で水分を吸った豆が膨張して外耳道を塞ぎ、難聴になる恐れがあります。また、昆虫が入った場合、耳の中で昆虫が暴れるため、外耳道や鼓膜が傷つく恐れがあります。

主な原因

外耳道異物の原因は、昆虫が耳の穴に飛び込んできたり、幼児の場合は、おもちゃのビーズや鉄砲の球などを誤って耳の穴に入れてしまうことによって起こります。昆虫が耳の穴に入り込んでしまった場合には、痛みを伴うこともあります。昆虫が耳に入ってしまった場合には、応急措置として、ウイスキーやブランデーを体温程度まで温めて耳に注入することも有効な措置の一つです。

主な検査と診断

外耳道異物の検査方法は、一般的には医師による視診で行われます。この視診の際に、耳の中に入って取れなくなってしまった異物の状態や様子を確認します。そしてその後、異物が何であるかの判断をして、その異物を取り出すための治療方法を決めます。また、異物が奥に入り込んでいて見えにくい状態の場合には、額帯鏡や顕微鏡を使っての検査が行われます。

主な治療方法

外耳道異物の治療法は、綿密に計画されて行われる場合が多く、手術などの必要は基本的にありませんが身体でもデリケートな耳の治療なので慎重に行われます。切開などをせずに耳の穴から異物を取り出す治療が一般的ですが、異物によって取り出す道具の変化に際し危険も伴うため難しくなります。また、洗浄による異物の除去などの場合は極めて安全度が高く、改善も見込まれます。