アートメイクの施術を受ける前には、多くの疑問や不安があるでしょう。「もし失敗したら修正できるの?」と考えている方もいるかもしれません。
この記事では、アートメイクの修正について解説します。また、後悔しないクリニック選びについても紹介していますので、アートメイクの情報をお探しの方はぜひ参考にしてください。
アートメイクの代表的な失敗例4つ

アートメイクは、毎日のメイク時間を短縮できるためとても便利です。一方で、失敗するリスクもあります。代表的な失敗例として、眉毛の形を失敗するケース、リップの色が肌に合わないケース、アイラインが引けずに失敗してしまうケースがあります。
これらの失敗は1~3年もの間消えずに、後悔することにもなりかねません。ここでは、アートメイクでよくある失敗例4つと、その対策を紹介します。
①気に入ったデザインにならなかった
アートメイクでは、理想の眉やリップのデザインの実現が重要です。しかし、施術後の眉が希望通りにならないケースも多々あります。
このような失敗は多くの場合、施術前のカウンセリングでのイメージの共有不足や、クリニック選びの失敗が原因です。
SNSやHPであがっている症例写真が、あなたの理想と近いセンスのデザインのクリニックを選びましょう。また、カウンセリング時には理想のデザインを伝えておくのが理想ですが、なりたいイメージを画像とあわせて伝えておくのもおすすめです。
②左右非対称になった
左右の眉が非対称になるというのは、よくある失敗例の一つです。この問題は、技術者のスキル、また線の太さや細さを調整する能力不足が原因で生じることがあります。
表情の変化、特に笑った顔での眉の動きを考慮し、デザインを決定することが重要です。
③すぐに消えてしまった
アートメイクが予想よりも早く色落ちする現象は、1回目の施術後に見られがちです。色落ちの速度は、個々の体質や肌質、メンテナンスの方法に大きく左右されます。
また、使用する色素の質も重要な役割を果たします。一般的に、アートメイクは2回の施術で完了することが多いですが、1年以内に色が薄くなることも珍しくありません。
④なんだか不自然になった
なかには、眉が不自然に見えることもあります。これは、希望したデザインが自分の顔の形(骨格)に合っていないことが原因です。
例えば、細い顔に太い眉を入れると、浮き上がって不自然な印象になります。逆に顔が大きめなのに細い眉だと、弱々しく見えるでしょう。
理想のデザインが頭の中にあるものの、自分の骨格にそぐわないデザインを無理矢理入れると失敗につながります。
失敗したアートメイクは修正不可能なケースもある

アートメイクにはリスクが伴い、なかには失敗することもあります。施術内容に応じて、他院での修正やデザインし直すことも検討しなければなりません。
ただし、すべてのケースで修正可能とは限らず、一部の状況では修正できない場合もあります。
【修正可能なケース】太くする・濃くする・長くする
アートメイクが薄すぎる、あるいは短すぎる場合、リタッチによって修正可能です。追加の色素を足すことで、ラインを太く、色を濃くできます。また、必要に応じて長くすることも可能です。
【修正不可能なケース】細くする・薄くする・短くする
アートメイクが太い、濃い、または長すぎる場合、修正は一般的に困難です。
しかし、レーザー技術を駆使すれば解決可能です。レーザーは色素を効果的に減らし、ラインを細くできます。また、色を薄くし、長さを短くできるため、過剰なアートメイクの調整に役立つでしょう。
失敗したアートメイクの除去方法3つ

失敗したアートメイクを除去する方法はいくつか存在しますが、すべてのケースで確実に効果が得られるわけではありません。
ここでは、失敗したアートメイクを取り除く主な方法を3つ紹介します。
①レーザー治療で除去する
レーザー治療は、アートメイクの色素を除去するのに有効な手段です。特に黒や青などの特定の色素のみ反応するため、周囲の皮膚へのダメージを最小限に抑えたうえでアートメイクを除去できます。
しかし、1回の施術で完璧にアートメイクが消えるわけではありません。薄い場合は2〜3回、濃い場合には5〜6回程度の施術が必要なうえ、クリニックによるものの、1回あたり2万円前後の費用がかかります。
②切開手術で除去する
重度の失敗においては、切開手術によってアートメイクの色素を物理的に切除することも可能です。
切開手術は、局所麻酔を使用し、色素が入った皮膚を切除して縫合します。即効性がありますが、傷跡が残る可能性があるため、慎重に検討する必要があります。
③肌の色と同じ色素を注入する
不自然な色や形のアートメイクをカバーする方法として、肌色に近い色素を注入する方法もあります。
色素注入によって修正効果が期待できる一方で、期待通りの結果が得られないリスクがあることには注意が必要です。
アートメイクで起きるデザイン以外の失敗症例

アートメイクを検討する際には、デザイン面だけでなく、健康被害の可能性も確認する必要があります。
ここでは、アートメイクで起こるデザイン以外の代表的な4つの失敗症例について詳しく見ていきましょう。
①傷みや腫れが続く
通常、アートメイク後の痛みや腫れは一時的なものですが、長期間続く場合がありますこれは、施術の深さや個人の肌質、アレルギー反応などが原因として考えられます。
また、施術後に適切なアフターケアが行われないと、ダウンタイム中にかさぶたや過剰な色素沈着といった問題も生じやすくなるでしょう。
痛みや腫れが1週間以上続く場合は、医師に相談することが大切です。
②感染症にかかってしまった・化膿した
アートメイクの施術時に不衛生な状態だと、傷口から細菌が入り込み、化膿性の感染症を引き起こすおそれがあります。質の低いクリニックでは、不衛生な針や材料が使用されたり、施術後のアフターケアが不十分だったりします。
このような症状が見られたら、すぐに医療機関を受診しましょう。適切な抗生物質の処方や処置が必要になる場合があります。
③変色した・あざが残った
使用される色素の種類や皮膚の反応によっては、施術部位が変色することがあります。紫色のあざのような見た目になることが多く、原因はインクの経年劣化によるものであることがほとんどです。
また、施術者の技術の低さから、施術後にあざが残ることもあります。
④何年経っても消えない
アートメイクは通常、1〜3年で色が薄れるとされています。しかし、個人差や使用される色素の種類によっては、なかには10年経過しても色が完全には消えないケースが存在します。
アートメイクの施術は必ずクリニックで受けよう!

アートメイクは皮膚への色素注入という医療行為を伴うため、施術は医療従事者である医師や看護師などが行う必要があります。
しかしながら、法的にグレーゾーンな部分もあり、美容師などの資格で施術を行う違法なサロンも存在します。極めてリスクの高い施術であるアートメイクは、決してそうした場所で受けるべきではありません。
自身の安全と美容のために、必ず信頼できるクリニックを選びましょう。
アートメイクで失敗しない!クリニック選びのポイント3つ

アートメイクを受ける際には、適切なクリニックの選択が重要です。
失敗を避け、満足いく結果を得るために、次の3つのポイントに注意しましょう。
①症例が豊富でセンスが合う
クリニック選びのポイントとして、実際の施術症例の写真が豊富に掲載されているかを確認することが大切です。
施術前に、過去の症例写真を確認し、自分の理想とするデザインと近いものがあるかチェックしましょう。センスが合うクリニックを選ぶことで、満足度の高いアートメイクが受けられますよ。
②カウンセリングとアフターケアが丁寧
丁寧なカウンセリングは、施術の成功に欠かせません。クリニックを選ぶ際には、カウンセリングがきちんと行われ、仕上がりが自身に似合う希望のデザインになるかどうかの説明を受けられるかを確認しましょう。
ダウンタイムの過ごし方、注意点、ワセリンや保護軟膏の使用方法などの詳しい説明によって、施術後のトラブルや不満を最小限に抑えられます。
③安全性の高い染料を使用している
アートメイクに使用される色素の安全性は、非常に重要なポイントです。使用される染料は、FDAやEMAなどの厳格な医薬品規制機関による認可を受けているか確認しましょう。
なお、アートメイクをしているとMR検査を受けられないと聞くこともあるかと思いますが、アートメイクの色素に含まれる金属成分は微量であるため、通常はMRI検査に大きな影響を与えません。
とはいえ、MRI検査を受ける予定のある方は、アートメイクで使用する染料に金属が含まれていないことを確認し、MRI検査を受ける前には必ずアートメイクをしていることを医療機関に伝えましょう。
アートメイクの失敗に関するよくある質問
アートメイク当日はノーメイクで行くべき?
アートメイクを受ける部位には、メイクをせず行くことをおすすめします。クレンジングを用意しているクリニックもあるので、もしメイクをして来てしまった場合には、施術前にメイクを落としましょう。
アートメイク後は赤みが出る?
アートメイク後には個人差はありますが、施術部位に軽度の赤みや腫れ、むくみが出る可能性があります。これは、皮膚への微小な傷に対する自然な反応であり、通常は数日で落ち着きます。
もしも数日経っても赤みが引かない場合には、施術を受けたクリニックに相談しましょう。
施術後の持続期間は?
アートメイクは、一般的に1〜3年ほどで少しずつ薄くなっていきます。しかし、これは個人の肌質や生活習慣、施術の技術によって異なります。
ダウンタイム中もメイクはできる?
ダウンタイム中は、刺激を最小限に抑えるためにメイクは控えましょう。施術から1週間が経過していれば、メイクできます。ただし、ピーリング作用のある美容液や洗顔料の使用には注意が必要です。
まとめ:アートメイクの修正・除去は肌への負担大!慎重なクリニック選びが重要

アートメイクは適切に施術されれば、日々のメイクの手間を大幅に省けます。一方で、修正や除去によって肌に大きな負担をかけることがあるため、失敗しないためのクリニック選びが非常に重要です。
経験豊富な施術者がいるクリニックを選んで、十分なカウンセリングを受け、失敗のリスクを最小限に抑えるようにしましょう。