今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け!今回は『ルーズショルダーとは?原因・症状・治療法まとめ』をご紹介させて頂きます。

野球やバレーボール、バドミントンやテニスなど、腕を大きく回して使うスポーツをしていると、肩に違和感を覚えてしまうことがあります。

痛みもあまりないからといって、放置してしまうことも多いのではないでしょうか?
この記事ではルーズショルダーとは何なのか、原因や症状、治療法に関してご紹介します。肩に何かしらの違和感がある方はぜひ参考に、適切な治療を施してください。

ルーズショルダーとは?原因と症状

ルーズショルダーは「肩関節不安定症」とも呼ばれる障害で、肩周りの筋肉が弱い方や肩を継続的に酷使する方、もしくは遺伝性で発症するケースが多く見受けられます。

症状が発症する方の一例として野球選手などを冒頭でお伝えしたのも、投球やスライディングなど、肩を大きく動かして運動するシチュエーションが多いからです。
そもそも肩は他の関節部分と比較した場合に可動域が広い関係から、肩の関節を繋ぎ止めておく、固定しておく力が弱い傾向にあります。
そのため、固定するための筋肉よりも周囲にある筋肉のほうが圧倒的に多い場合、日常生活でもルーズショルダーの症状が発生することもあるでしょう。

完全に肩の関節が外れていなかったとしても、何となく「肩が緩い」という方や、頻繁に肩の脱臼が起こる方の場合にはルーズショルダーである可能性が高いので注意してください。

ルーズショルダーになるとどうなるのか

ルーズショルダーになってしまうと、些細な運動や行動でも肩に小さな痛みやうずきを覚えるようになり、違和感がつきまといます。
また、症状が悪化すると肩だけではなく全体に倦怠感が生まれるようになり、行動力が低下したり、無気力感に襲われたりするでしょう。

スポーツをする方ではなかったとしても、日常的に倦怠感や不快感を覚える可能性がありますので、早期に症状を自覚して適切な治療を施す必要性があります。

ルーズショルダーの治療法は手術しかない?

さて、ルーズショルダーになってしまう原因や、発生する症状をご紹介しましたが、日常生活に多少なりとも影響を及ぼす関係から、手術を受ける必要性があるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

ルーズショルダーの治療法の1つとして、熱を充てて肩周りの関節を収縮させる方法があります。ルーズショルダーの治療法の1つとして、熱を充てて肩周りの関節を収縮させる方法があります。

たしかに手術を受けるという選択肢はあります。しかし、手術をしたからといって、肩周りを構成する筋肉の割合が改善されていない場合、高い確率で再発してしまうでしょう。
そのため、もっとも効果的と言われているのが運動療法です。

筋肉にはインナーマッスルとアウターマッスルの二種類がありますが、インナーマッスルとは関節近くの筋肉、アウターマッスルは関節よりも外にある筋肉として分けて考えられます。
インナーマッスルが弱いと肩の関節を固定しておく力が弱くなり、アウターマッスルの重さに耐えきれなくなってしまいますので、ルーズショルダーになりやすいでしょう。
そうならないために、インナーマッスルを鍛える運動療法が求められるのです。

症状の重さにもよりますので一概には言い切れませんが、インナーマッスルを鍛えてルーズショルダーの症状が改善されるのであれば、必ずしも手術の必要性があるとは言えません。
まずは肩周りの状況を適切に理解するために、最寄りの整形外科を訪ねてみてはいかがでしょうか?

まとめ

ルーズショルダーは遺伝性で発症する可能性もありますので、運動を普段しないという方でも発症するケースは見受けられます。

肩に継続的な痛みやうずき、倦怠感を覚えるようでしたらルーズショルダーの可能性が考えられますので、早期に受診を考えてみてください。

ご紹介いたしました原因と症状、治療法を備えた上でご自身の症状を医師に伝えれば、適切な治療法を提案してもらえるでしょう。

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