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今回は『花粉症で「じんましん」が出る?』をご紹介させて頂きます。

花粉症じんましんの症状とは?

スギやヒノキ、ヨモギ、ブタクサなどの代表的な花粉が飛ぶ季節になると、くしゃみ、鼻水、目のかゆみだけでなく、皮膚にもじんましんが出ることがあります。

花粉症とじんましんは別の症状のように見えますが、どちらもアレルギー反応が関係しています。

アレルゲンである花粉に触れると、皮膚が赤く盛り上がって強い痒みを伴うじんましんが発生するケースもあるのです。

春先や秋口など、花粉が飛ぶ時期に、体にじんましん(あるいは、皮膚に強い痒み)があらわれるという人は、花粉症じんましんの疑いがあります。

一見すると、花粉症とじんましんは、無関係のように感じるかもしれませんが、どちらもアレルギー反応によって起こる症状です。

「ミミズ腫れ」のような腫れが特徴

一般的なじんましんは、皮膚にできた赤いボツボツが、蚊に刺されたときのようにプックリと膨らんで、強い痒みを伴います。

ところが、花粉症じんましんは、「ミミズ腫れのような状態」が肌にあらわれ、それと同時に強い痒みを感じます。
ときには、チクチクと焼けるような痛みを感じることがあります。

そして、痒みのある皮膚を掻くと線状に赤く腫れるのが、この症状の特徴です。

これは「赤色描記症(せきしょくびょうきしょう)」と呼ばれる現象です。
爪を当てる程度の強さで掻いても、赤くはっきり痕が浮かび上がるので、始めはさぞかし驚くことでしょう。
痒みに我慢できず、掻きむしると炎症がひどくなります。小さな子どもは特に注意が必要です。

発症する時間帯は夕方に多く、(1)顔(2)首もと(3)首のまわりといった露出部に出やすいと言われています。

症状は数十分から数時間で消えることがほとんどですが、半日〜1日ほど続く場合もあり、掻きむしると炎症が悪化するので注意が必要です。

花粉症とじんましんの関係性

花粉症とじんましんは、アレルギーを介して同時に現れることが多く、共通して「ヒスタミン」という炎症性物質の過剰分泌が原因です。

花粉が体内(鼻や目だけでなく皮膚)に届くと、免疫が過敏に反応してかゆみや腫れを引き起こし、花粉への感作状態にある人ではじんましんのトリガーになることが考えられます。

自覚症状が顔や首などの露出部に集中するのは、花粉が直接接触しやすい部位であり、感作反応が強く出やすいこととも一致します。

花粉症じんましんの主な原因

花粉症じんましんの主な原因は、花粉に含まれるたんぱく質成分です。
花粉が皮膚表面に付着すると、皮膚のバリア機能が弱い部分から侵入しやすくなり、その結果、アレルゲンとして免疫に認識されやすくなります。

繰り返し花粉にさらされることで特定の花粉に対する感作状態ができ、じんましんが出やすい体質へと傾いていきます。

スギ、ヒノキ、ブタクサ、ヨモギなど春・秋の飛散量の多い花粉が原因になりやすいですが、気温差や湿度、汗などといった環境要因が皮膚の健康状態を悪化させることで、花粉の侵入が助長されることもあります。

また、花粉に含まれる成分が食物アレルギーと似ている場合に交差反応が起こり、口の中だけでなく皮膚にもじんましんが広がることも報告されています。

花粉症じんましんのメカニズム

花粉症じんましんでは、花粉に特異的なIgE抗体が肥満細胞(マストセル)に結合しており、花粉が再び皮膚に触れると肥満細胞が刺激されてヒスタミンなどを一気に放出します。

その結果、血管が拡張して皮膚が赤くなり、血管から血漿が漏れ出してむくみや斑点ができ、強いかゆみが生じます。
このような反応が皮膚の広い範囲で起こると、じんましんとして目に見える形になるのです。

花粉症じんましんの対処法と予防策

花粉症じんましんの症状が出たら、スマートフォンなどで記録を残しておくと診断や今後の対策に役立ちます。

痒みが強く出た部位や時間帯、行動や天気などをメモしておくと、花粉とじんましんとの関連性を医師と確認しやすくなります。

じんましんは発症時間帯が偏るため、自分で観察しながら状況を整理しておきましょう。

症状がひどくなる前に、アレルギー科や皮膚科を受診し、花粉を原因とするじんましんかどうか確認します。

市販の塗り薬よりも処方薬(抗ヒスタミン薬や必要に応じて短期のステロイド内服)が効果的です。

花粉の多い時期は、首まわりを覆って直接の接触を避ける、帰宅後すぐに手洗い・洗顔をする、保湿をしっかり行うといった生活習慣で皮膚バリアを高めることが予防につながります。

また、最新の花粉飛散情報をチェックして外出のタイミングを工夫し、室内では空気清浄機やこまめな換気で花粉の侵入を抑えることも意識しましょう。