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今回は『なぜ、着圧ソックスは「むくみ」にいいのか?』をご紹介させて頂きます。

脚は「いちばん疲れやすい」ところ

終日の立ち仕事や、座りっぱなしのデスクワークで、脚のむくみ・脚のだるさに毎日の疲れがとれないと悩む人は大勢います。脚は人間の体のなかで、もっともむくみやすく、疲れやすいところです。心臓から遠くにあるため、血液やリンパの流れが悪くなりやすく、老廃物や水分が溜まることが頻繁です。

心臓から送り出された血液は、全身を巡ってまた心臓に戻ります。このとき、脚にまで流れた血液は、心臓から遠く、また重力に逆らって戻らなければなりません。そこで、ふくらはぎの筋肉の伸縮が「ポンプの役割」となって、血行を促進しています。

足首・ふくらはぎ・太ももに圧力!

ところが、立ったまま・座ったままの姿勢が長時間続き、脚に疲労がたまると、ふくらはぎのポンプ機能は、だいぶ衰えてしまいます。すると、血液やリンパ液の流れは悪くなり、老廃物は溜まりやすくなるでしょう。これが「むくみ」や「だるさ」の原因です。

着圧ソックスは、
(1)足首、
(2)ふくらはぎ
(3)太もも
に適度な圧力を加えることで、脚に溜まった血液とリンパ液を心臓に戻す働きをサポートし、血液の循環を促します。

圧力は、足首が高く、ふくらはぎから太ももにかけて、徐々に圧力が下がる仕組みで作られています。そうすることで、血液やリンパ液の流れを足先から促進し、むくみやだるさなど、脚の不快な症状を和らげ、脚の疲れが回復に向かいます。また、むくみ予防としての着用もおすすめです。

なぜ、高い効果が期待できるのか?

着圧ソックスが、履くだけで高い効果を発揮するのは、もともとが病気を改善する目的の「弾性ストッキング」として作られた医療用品だからです。はじめヨーロッパ諸国では、血栓症(血管の中に “血液のかたまり” ができて、血液の流れを悪くする症状)の予防のために使用されていたようです。

しかし、医療用品の弾性ストッキングが、「ヒールのある靴を履くことで、脚がむくみやすい」という女性の悩みを改善できること、さらにすっきりした細い脚を保ちたいというニーズにも合ったことから、美容グッズとして開発され、いまでは世界各国で利用されています。

自分に合った「サイズと圧力」を選ぶ

現在、着圧ソックスは、さまざまな圧力のものがありますが、「自分に合った圧力」を選ぶことが大切です。サイズは、身長や足首周囲の寸法で選ぶのが一般的です。また、昼間に使用するタイプ、就寝時に使用するタイプなどシーンに合わせて、着圧ソックスを替えることもお忘れなく。

市販の着圧ソックスは、医療用の弾性ストッキングにくらべて「圧が弱く」設定されていますが、
(1)きつ過ぎる
(2)履くと痛みがある
(3)履いたあとでシビレが生じる
などの症状がみられるときは、あきらかに圧の強さやサイズの変更が必要です。そのまま履き続けると、血行障害や神経障害をきたすおそれがあります。

足首を「合わせる」とうまく履ける

着圧ソックスは、足首にもっとも高い圧力がかけられているため、足首をしっかり合わせて履くのが大事です。つま先、かかと、足首がぴったり合っているのを確認してから、脚のラインに沿ってゆっくりとソックスを上に引き伸ばして履くと、心地よい圧力でむくみが改善されることでしょう。

履きはじめて、皮膚にかゆみ、かぶれ、発疹などのトラブルがあらわれたときは、ただちに着用を中止します。中止しても肌の異変が改善されたいときは、早めに「皮膚科」の医師に相談しましょう。

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