今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け!
今回は『美肌と健康のため「甘酒」を飲む人が増えている』をご紹介させて頂きます。

毎日の「夜更かしがきっかけ」で起こる!

寒い冬には「甘酒」が欲しくなります。お正月に神社に初詣にゆくと、境内で巫女さんに甘酒を振るってもらい、体も心もほっこりしたことがあります。甘酒は平安時代から受け継がれてきた伝統的な飲み物ですが、栄養価の高い健康ドリンクであることはあまり知られていないようです。

三大栄養素のたんぱく質、脂質、炭水化物がバランスよく含まれ、体調改善のための栄養補給としてすすめる医師もいます。ビタミンB群、葉酸、アミノ酸、ブドウ糖、オリゴ糖などが含まれ、「飲む点滴」とも呼ばれています。江戸時代には、夏バテ予防として甘酒が、真夏に飲まれていたようです。

製法が違う「2つ」の甘酒

甘酒には、「酒粕から作るもの」と「米麹から作るもの」があります。日本酒を製造する過程で発酵した「もろみ」を搾って残ったものが酒粕です。酒粕を水に溶いて甘酒を作ります。1%未満ながらアルコールが含まれています。 一般的には、甘みをつけるのに砂糖を加えているものが多くあります。

一方、米麹の甘酒は、「米」「水」「米麹」を混ぜて発酵させて作ります。でんぷん質が発酵してできる独特の甘みが特徴です。アルコール成分は入っていないため、子どもや妊婦さんも安心して飲むことができます。

甘酒に含まれる「4つ」の美容成分

甘酒には、美肌に効果があるビタミンB2、ビタミンB6、コウジ酸、フェルラ酸などの美容成分が含まれています。

<ビタミンB2>
ビタミンB2は皮膚、髪の毛、粘膜などの健康を維持する働きを持つ成分です。口内炎など粘膜の炎症を抑えることで知られています。また、皮脂の分泌をコントロールする働きがあり、ニキビや肌荒れに効果があります。

<ビタミンB6>
ビタミンB6は、肌の代謝を促す栄養素です。ハリ・ツヤ・潤いのある若々しい肌を維持する働きがあります。また、生理時のイライラや腰痛、妊娠時のつまりにも効果があります。

<コウジ酸>
シミやくすみの原因となるメラニンを防ぐのに役立ちます。コウジ酸を摂取することで、メラニンを黒色化するチロシナーゼの働きを抑えます。コウジ酸は、厚生労働省で美白成分として認可されている成分です。酒づくりの職人さんの「手が白くてきれい」なのはコウジ酸の働きによるものといわれています。

<フェルラ酸>
フェルラ酸はポリフェノールの一種です。抹茶の退色防止、バナナの黒変防止、グリーンピースの色調保持など酸化防止剤として知られています。人には抗菌作用、抗酸化作用の働きを発揮してアンチエイジングに効果があります。紫外線の吸収性があり、肌細胞の新陳代謝も促すため、若々しいお肌に保つ助けになります。

朝と夜「1日2杯」がおすすめ

甘酒を美容や健康に活かすには、1年をとおして1日2杯、朝と夜に飲むのがおすすめとされています。栄養がバランスよく補給でき、風邪などの予防にもつながります。