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今回は『アンチエイジングって本当にできるのかしら!?』をご紹介させて頂きます。

高い化粧品を手に取る時に思うこと。本当にこれって効くのかな? 年齢肌の主な症状は「たるみ、しわ、しみ、くすみ」などですが、アンチエイジング=抗老化が化粧品などで本当に対処できるのでしょうか? エイジングコスメでできることを考えてみました。

肌の老化のメカニズム

しみやくすみの原因はほとんどの方がご存知だと思います。メラニン色素の沈着です。紫外線UVBを受けると、それを防ぐために肌の中でメラニンが生成されそれがのちのちしみとなって残ってしまいます。
たるみやしわの原因になることはいろいろあるのですが、皮下組織が老化により弾力がなくなってきて、たるみやしわになってしまっているのです。
皮下組織ではコラーゲンやエラスチンといったたんぱく質が、肌のはりを保っています。若い時は問題なくこれらのたんぱく質が生成されるのですが、年齢とともに細胞の衰えなどで、たんぱく質の製造量が減ってしまい、外的要因で正しく機能しなくなり、肌のはりが保てなくなってしまいます。
この老化を増長するのが紫外線の中のUVAと呼ばれるものです。波長の長いUVAは肌の奥底まで到達して、細胞を破壊します。
老化の原因のほとんどが実は紫外線が関係していると言われています。

見かけの抗老化はできる

では高い化粧品ならば、アンチエイジングで年齢肌の悩みが解決できるのでしょうか?
実は、化粧品の表皮からの浸透力はほぼラップくらいです。それ以上の浸透力があったら、お風呂に入れません。ぶくぶくになってしまいます。
つまり、そのラップのうすさにあの大量の化粧品を詰め込んでいるわけです。
例えば化粧水なら、キメを整えたりはできるでしょう。乳液やクリームは、その水分を乾燥させないよう保湿するために肌を油で覆います。つまり、基本は補水と保湿だけで十分だということです。
では、いろいろな成分入りの化粧品がだめなのかというと、今ある「しみ、くすみ」「たるみ、しわ」などを目立たなくすることは可能です。
洗顔のしすぎで乾燥肌になった方、とても小じわが目立ったりします。そんな時、自分にあった保湿をすると、小じわは目立たなくなります。なくなったわけではなく、あくまでカバーしてくれているのです。また、小さなしわは、乾燥じわとも言われて、保湿ができてくれば、消えていくものもあります。そのためにも、補水と保湿をちゃんとしてあげることで、これ以上のダメージを防ぎ、見かけの抗老化はできるのです。
化粧品を選ぶ時には、肌に合っているか、テクスチャーが好きか、香りはどうか、など自分のセレクトでいいのです。高い化粧品だからいいのではなく、自分が満足してその化粧品が好きかどうかです。
化粧品が高いのは原料が高い、広告費が高い、研究費が高いということがあります。無名の広告をかけていない会社にするか、優秀な研究員が日夜研究している会社にするか、そのあたりをどこまで、自分で割り切って考えるかです。

究極のエイジングケアは紫外線予防

というわけで、私たちが絶対にしなくてはいけないのはUVです。とくにUVAは波長が長く、肌の奥まで入り込んできます。その上、曇っていても、窓ガラスからも侵入してきます。夏も冬も同じです。
これからは年中日焼け止めをすることがアンチエイジングの要です。
太陽が登っている限り、日焼け止めを忘れず、夜はしっかり補水と保湿をする。これが一番のアンチエイジングになります。

若いとターンオーバーが正常なので、日に焼けてもすぐ元に戻ると軽く考えていると、中年以後、隠れシミが違う形で出てきます。
子供のうちからUVケアをしてあげてくださいね。

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