今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け!
今回は『エアコン疲れを治す、夏の「温活」!』をご紹介させて頂きます。

夏場はシャワーでさっと流したい気分。でも、たまには浴槽に浸かって、心からリラックスして、その上お肌もすべすべに。なにも特別なものはいりません。お家にあるもので大丈夫!

おさらいですが「温活」とは?

温活とは、日頃から体を温めることで「血の巡り」をよくし、「体調改善」と「美容効果」を期待する習慣です。自分をもっといわたり、体と心を軽やかにして、毎日をポジティブに送ろうとする女性のあいだで広まっています。

冷え症、むくみ、目の疲れ、肩コリ、腰や膝の痛み、便秘、生理痛など女性に多いつらい症状を、「温活」で吹き飛ばそう、という女性はいま「温活女子」とも言われています。

現代人は「低体温」が多い

男性にくらべて、女性の体は脂肪が多く、筋肉の量が少ない人がほとんどです。一般的に筋肉の少ない体は、熱の産生量が少なく、さらに脂肪には血管がほとんど通っていないため、血液が巡らず冷えやすい、女性が「冷え」という特有の症状を抱える大きな原因は、そこにあります。

男女を問わず、現代人の多くは「低体温」といわれています。おもな原因の1つは、冷蔵庫の普及で冷たいもの(4℃以下)を日常的に食べるようになったから、といわれています。さらに、いたるところにエアコンが整備されたことで、自分で熱を作る力が弱くなっていることもあります。

50年前の日本人にくらべて平均体温が約1℃低いようです。人間は、体温が1℃下がると免疫機能は約30%低下し、代謝能力も12~20%下がるといわれています。つまり、自己治癒力が大幅に下がっていて、あらゆる病気になりやすい状態です。

温活は「夏こそ」しっかり

エアコンの普及で、これからの季節は、冷えた環境で1日の大半を過ごすことが多くなります。夏こそ体を冷やさないよう「温活」が大事です。体が冷えきってしまうまえに、次のようなことを心がけるとよいでしょう。

◆<温かいものを飲む>
夏でも「白湯」を飲むのがおすすめです。朝起きてすぐ、食事のあいだ、寝る少しまえ、などに白湯をすするように飲むと、体が温まります。白湯は消化力を高める効果もあるため、便秘の改善や快眠も期待できます。

◆<半身浴の習慣をつける>
夏はシャワーですませる人が増えています。湯船に浸かると、全身の血行がよくなり、疲労回復、老廃物の排出などの健康と美容(特にシミ、シワ)の効果があります。暑い夏は体の負担を考えて「半身浴(38~40度のお湯で、みぞおちまで浸かる)」がおすすめです。

◆<スカーフやストールを持ち歩く>
学校やオフィス、カフェやレストランも冷蔵がきいています。夏場は首まわりの開いた服装が多くなりがちです。首まわりが冷えると、自律神経が乱れやすくなり、不眠、うつなどにつながります。外出のときも、なるべくスカーフやストールを持ち歩くようにします。薄手のカーディガンも便利でよいでしょう。

◆<下着は天然素材にする>
コットンやシルクなどの天然素材は保温性が高いのが特徴です。特にシルクの下着は、吸湿性があり、汗をかいてもさらりとして冷えにくく、暑い夏には重宝するでしょう。

◆<首を温める>
首には太い血管(動脈)が集中しているため、首の後ろを温めると全身が温まります。エアコン疲れで体が冷えていると感じたら、自宅で蒸しタオルを使って首の後ろを温めるとよいでしょう。