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今回は『毛穴はどうして開くの?』をご紹介させて頂きます。

毛穴は「顔だけで20万個」もある

人間の毛穴は、全身で約500万個あるといわれています。そのうち、顔全体にある毛穴は約20万個だそうです。毛穴の数は生まれたときからほとんど変化しません。毛穴の密度は、体の部位によって差がありますが、計算によると、肌の1cm四方のなかには約20個の毛穴があるようです。赤ちゃんも大人も、毛穴は同じ数です。赤ちゃんが汗かきなのは、小さな体に約500万個の毛穴があるからです。

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人間は毛穴から汗や皮脂とともに体内の老廃物を排出します。私たちの皮膚は、皮脂と汗が混合した「皮脂膜」という薄い膜で覆われています。皮脂膜は、「ホコリや細菌など外的刺激から皮膚を保護する」「皮膚のうるおいを保ち、乾燥を防ぐ」などの働きをします。そして、皮脂膜を作る皮質は、毛穴の奥にある皮脂腺から分泌されています。つまり、毛穴は「皮膚の保護」「肌の保湿」「デトックス」「抗菌」の役割があるのです。

毛穴開きの原因は、おもに2つ

毛穴の開きは、顔がてかりがちで、ベタつきやすい肌質の人に多くみられます。開いた毛穴を放置すると、皮脂や汚れがたまりやすくなり、詰まった毛穴に細菌が増殖して、肌のトラブルを引き起こします。さらに、皮膚自体の新陳代謝も悪くなり、肌の衰えや老化の引き金にもなります。

毛穴の開く原因は、おもに次の2つに分けられます。

(1)過剰な皮脂
(2)肌のたるみ

◆<過剰な皮脂>
皮脂は肌を守るために必要な物質ですが、過剰に増えると皮脂腺が活発になり、小さな出口をこじ開けるように、皮脂の出口は大きく広がります。すると、毛穴が開いて目立ちやすくなるのです。思春期の肌によくみられる現象です。

◆<肌のたるみ>

肌のたるみは「(1)肌の乾燥」と「(2)加齢によるコラーゲンなどの減少」がおもな原因です。どちらも「たるみ毛穴」と呼ばれる現象を引き起こします。

人間の体は、水分量が低下すると肌の弾力が失われ、肌表面のキメが粗くなり、肌のハリが失われます。ハリのない肌は緩んだ状態になり、重力に負けて肌にたるみが生じます。すると、毛穴も伸びて楕円状(または雫型)に開いてしまいます。

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また、年齢を重ねると、毛穴のある角質層の奥でコラーゲンやエラスチンが減少します。
コラーゲンやエラスチンはタンパク質の一種で、網目状にネットワークを形成し、肌などを支える弾力線維です。これらのタンパク質の分泌が低下することによって、弾力を失った肌は重力に逆らえずたるみ、毛穴も一緒に下に引っ張られ、毛穴は開いてしまいます。

毛穴開きの対処は「正しい洗顔」から

毛穴の開きを対処するには、さまざまなスキンケアがありますが、基本は「正しい洗顔から」のようです。いろいろな化粧水の使用を始めるまえに、次のような毛穴の開きに効く洗顔を試してみてはいかがでしょう。

(1)ぬるま湯で顔を湿らせる
(2)洗顔料はよく泡立てる
(3)皮脂の多い額と鼻に泡を乗せて広げる
(4)頬、顎、目元、口元の順に泡をなじませながら転がす
(5)ぬるま湯で、約15〜20回すすぐ