今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け! 今回は『ストレスが及ぼす恐い病気』をご紹介させて頂きます。

ストレスは健康を崩すすべての原因とも言われるほど、健康とのかかわりがあります。どの疾患も多くはストレスが要因となっていますが、特にストレスをためるとどのようなことになるのでしょう。
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ストレスが溜まると

ストレスがたまると直接的影響を受ける疾患だけでなく、間接的に影響を受ける疾患などいろいろあります。まずストレスには三段階の状態があると言われており、まず警戒反応期はストレスを受けることで自分の生体内に知らせることを言います。次はショック相と言い、まず体温や血圧の低下、低血糖、筋肉の緊張薬研対、血液の濃縮などが起こります。そしてその後抗ショック相という状態になります。抗ショック相はアドレナリンが分泌され、いわゆるストレスに対して戦闘態勢になります。頭に血が上り血圧が上昇、動悸が高まるといった具合です。次に抵抗期を迎えます。ストレスに耐えて、一生懸命頑張る時期のことを言います。戦闘態勢に入っているので全身の機能がとても活性化していくときです。そして次に疲はい期になると、ショックの刺激が強かったり長期間になることで頑張れなくなっていきまる。エネルギーが消耗し抵抗力が弱り生体機能に衰えが表れ、結局心身に病気が出てくるようになります。この三段階をどのようなスピードで通り過ぎるかは個人差もあり、そのときのストレスの大きさなどにもよります。例えばちょっとした失敗に対するストレスなら疲はい期には至らないこともあります。また身内が亡くなったなどという場合は、一気に疲はい期に入ってしまう人もいます。しかしよく葬式だけはしゃんとして過ごすことができるというのは、この時期に抵抗期として踏ん張っているわけです。ただしそれが終った状態で急激に疲はい期に落ち入るということにもなります。

すぐに影響を及ぼす胃腸病

ストレスによって起こる疾患は、どうしても精神と関係の深い胃腸の疾患になりやすいと言われています。例えば重度のストレスを受けると一晩でも十二指腸潰瘍になるとのこと。胃炎潰瘍系の疾患はストレスと直結しているようです。
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ストレスは癌の要因

ストレスによって免疫を低下させてしまうことから、ストレスは癌の原因とも言われています。癌にはもちろんさまざまな要因があり、それによって癌細胞が誕生しています。しかし免疫力細胞によって細胞傷の修復や再生などによってほとんど癌化されませんが、免疫力が下がったときには細胞の癌化を抑えることができずに癌ができることもあります。そのような意味では最終的にストレスが癌を予防できなくなることが発癌の要因ということにもなるのです。
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命にかかわる重大疾病にも

他にも免疫が下がることでインフルエンザや風邪などもかかりやすくなります。また警戒反応期で見られるように血流の変化を起こすことによって動脈硬化高血圧心筋梗塞脳梗塞などにもつながっていきます。またストレスによって代謝が落ちるため内臓脂肪も増え、それがこれらの重大疾病につながることも考えられるのです。

まとめ
警戒反応期と抵抗期、そして疲はい期という繰り返しによって自律神経が乱れていきます。それによって鬱病などを発症するリスクも高まると言われているのです。またストレスによって腸内環境も悪化し、幸せホルモンとも言われるセロトニンの生成ができなくなっていきます。鬱病の場合、セロトニンの分泌がない人が多いと言われるほどセロトニンが不足します。腸内ではセロトニンの大半が作られると言われており、腸内環境が悪いとセロトニンの生成も行われにくく、鬱病にもなりやすいのです。つまりストレスによって腸内環境が悪くなることも鬱病を呼び起こし、目の前のストレスに負けてしまうことになります。

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