睾丸の移動

ゆう
ゆう (男性 / 20代)
陰嚢の収縮時に睾丸が移動し、痛みというか不快感を伴うことがあります

記憶の中で最も古いのは数年前、水泳時に起きたものです
恐らく、水中であるために体が冷え、陰嚢が収縮
さらに平泳ぎをしていたので股関節を大きく動かすような動きが加わったためか
陰嚢内(体外)にあるはずの睾丸が体内側にゴロッと移動するような感覚があり
不快感と痛みのようなものを感じました

それからはあまりこの状況には遭遇しなかったのですが
ここ最近何度かまた同じ状況に陥ることがありました

先述の件があったため、水泳は少し疎遠になっていたのですが
最近は射精時にその睾丸の移動が起こることがあるのです
射精時も確かに陰嚢の収縮があるので、原理としては同じだと思います

ちなみに移動した睾丸は少しの間だけで
横に寝ていた状態でなっていた場合は立ち上がるなどすれば
すぐに元には戻ります

私は今体型的に太っているのでそのような点も理由かもしれません

何か思い当たるものがありましたら解決方法を教えていただけると助かります
尾上 泰彦
プライベートケアクリニック東京 新宿院
先ず貴方のご相談にお答えできないままにしていたことに申し訳なく思います。
深謝いたします。貴方の心に傷をつけてしまいましたね。
今更、私の言う事に聞く耳を持たないかもしれませんが、私なりの回答をしておきたいと思います。
貴方が言う陰嚢の収縮時に睾丸が移動するということは鼠径管(付け根)の中に睾丸が入ってしまうということでしょうか?
それですと、病名で言うと間歇性停留睾丸ということになります。
それであれば痛みや不快感が生じる可能性があります。
射精時に睾丸が移動することは男性の挙睾反射と言って生理的現象で異常ではありません。
ただ診察しないと分からないことがあります。
あまり病院には受診したくはないとは思いますが、一度、公的病院の泌尿器科を受診なさることをお勧めいたします。
言い訳になりますが、私は高齢で体調不良にて病院通院を繰り返しています。
しかし、貴方に不愉快な思いをさせたことに対して再度、お詫びし陳謝いたします。
尾上 泰彦
プライベートケアクリニック東京 新宿院
回答の内容は繰り返しになり恐縮です。
先ず、貴方が調べられたように、かつては間歇性停留睾丸と言っていましたが、現在は移動性停留精巣と表現しています。
貴方がご承知の通り、移動性精巣とは、陰嚢の中に下りてきた精巣が陰嚢と腹部の間で簡単に行ったり来たりする状態です。移動性精巣は、癌その他の合併症を引き起こすことはありません。
一般的に、思春期までには精巣は動かないようになるので、手術その他の治療は必要無いと考えます。
貴方が言う陰嚢の収縮時に睾丸(精巣)が移動するということは、鼠径管の中に一時的に睾丸(精巣)が入ってしまうということも考えられます。
鼠径管とは大腿部内側で陰嚢の付け根の部分で、精索と言う、精管、動脈、静脈、神経などが通っている管と考えてください。
立位になれば精巣が正常の位置に戻るのでしたら、そうかもしれません。
それですと、病名で言うと移動性停留精巣(間歇性停留睾丸)ということになります。
そうであれば痛みや不快感が生じる可能性がでても不思議ではありません。
射精時に睾丸が移動することは男性の挙睾筋反射という生理的現象かもしれません。
また、精巣には精管や血管がついているだけでなく、筋肉もついていて足のつけねの付近からぶら下がっています。
この筋肉が反射的に収縮すると精巣は鼡径部のなか(鼡径管内)に上昇して触れにくくなります。
これは正常な反応であり、このような筋肉反射は良くみられると言われています。
しかし停留した精巣が腹腔内でねじれる(精巣捻転症)場合があり、そういう現象が生じますと、精巣における精子の産生に障害が出てくることになります。
また、ある文献によれば、本人がリラックスしているとき(入浴時の気持ちのよい時など)に陰嚢内に左右同じ大きさの精巣(睾丸)を触れるのであれば停留精巣ではなく、基本的に治療は必要ないと言われています。
ただ、診察しないと分からないこともあります。
あまり病院には受診したくはないと思いますが、一度、公的病院の泌尿器科を受診なさることをお勧めいたします。
年齢的な観点からみて手術になることは考えにくいです。
その方が、貴方も安心なされると思いますが、如何でしょうか!
泌尿器科の専門医に診てもらうことをお勧めいたします。
体型的(太っている)な問題もあるかもしれませが、私には良い解決方法は浮かんできません。
お役に立てず申し訳ございません。