巨大なサンゴ状結石の治療方法について

ラスカル
ラスカル
はじめまして。
48歳の女性です。
15年前に右腎臓にサンゴ状結石が見付かり現在まで経過観察中です。
9Cm×8Cm×3Cmの大きさで多少機能している様です。        脇腹を30Cm程切開して腎臓摘出手術を勧められています。
皮膚病もあり、開腹手術は受けたくありません。
痛みが出てきてしまったので痛み止めで対処しています。
他に治療法は、ありませんか?
巨大な結石なので破砕は不可能なのでしょうか?

ご回答、宜しくお願い致します。
尾上 泰彦
プライベートケアクリニック東京 新宿院
貴方の相談内容を次のようにまとめました。
先ず、貴方は15年前から右腎珊瑚状結石で経過観察中である。
結石の大きさは9Cm×8Cm×3Cmで、腎機能は多少残っているが治療は、腎摘出術を勧められている。また疼痛に対しては鎮痛剤で対応している。他に治療法はありますか?
診断は巨大なサンゴ状結石ですがESWLは可能でしょうか?
相談内容は以上のようにまとめてみました。
さて、貴方は男性ですか?女性ですか?何歳ですか?
先ず、結石の発症率は男性が女性の2倍以上と言われ、発症しやすい年齢は30代だと言われています。
治療はある程度、結石が大きくなると薬物療法での自然排石は期待できませんから、貴方の場合、薬物療法は期待できません。
腎盂にサンゴ状結石がある状態でも、腎機能が残っていれば尿が生成され、その尿が尿管に流れていかないと腎盂内圧が高まり腎被膜の緊張により激痛が発生します。さて、貴方に疼痛があるのでしたら、腎機能が残っていると考えられます。
腎機能がある程度、残っているのでしたら、貴方が希望すればESWLの可能性は検討されるかもしれません。
ESWL(体外衝撃波結石破砕術)は、最も負担の少ない治療法の一つです。しかしESWLか腎摘出術かということになると、その選択の有益性と危険性に関して専門的知識が必要になります。一度、セカンドオピニオンとして専門医のいる大学病院あるいは公的病院で精査されることをお勧めいたします。