膣の入り口右側の皮下にシコリ

原田
原田 (女性 / 40代)
「膣の入り口右側の皮下にこりこりしたものがあります。表面にできているのではないため、肉眼ではわかりません。さわったら分あります。
入浴時に洗っていたらいつもとは違う感で
でよくよくさわったらクリクリしたものがありました。
ただ、体勢によってはクリクリしたものを探せません。
座った体勢だと良く分かります。

痛くも、かゆくもありません。
鏡で確認したところ、表面的にはなにも無い為、肉眼では
確認できません。触診でわかりました。
41歳
尾上 泰彦
プライベートケアクリニック東京 新宿院
これは診察しないとわかりませんが、先ず、硬化性リンパ管炎が考えられます。

聞いたこともありませんね。

男性の陰茎によく発症するシコリです。触るとコリコリ、クリクリしています。

痛みもかゆみもありません。

男性では包皮の内板によく発症します。

時に、亀頭部に発症することもあります。

女性では腟前庭や小陰唇内側に発症することがあります。

性感染症とは全く関係なく、生理的な変化で硬化性リンパ管炎と言われています。



この病気の原因ははっきり分かっていません。

何らかの原因でリンパ管内腔にリンパ液のうっ滞や凝固、器質化などが生じた結果、

リンパ管に閉塞性、増殖性の索状結節が発症したものとされています。



某医の報告では、組織学的特徴はリンパ管壁の肥厚ないし硬化とされています。

肥厚した壁は結合織が大部分を占め、これに浮腫性変化とわずかのリンパ球

および組織球が混在している。

内腔は壁の高度肥厚のため、また肥厚に加えて内壁に付着した血栓様構造

ないしその器質化のため、狭小化、ときに閉塞状態を呈すると報告しています。



通常は、およそ1~4週間で閉塞したリンパ管が再開通し、自然消褪するため、

経過観察でかまいません。

日常生活に支障がなければ、外科的治療をする必要はないと考えます。

リンパ管の切開ないし穿刺は一時的な効果はありますが、また直ぐ、

リンパ液がうっ滞し、リンパ管が腫れてくるため、無意味な処置となります。



モンドール氏病(Mondor病)《non-vevereal sclerosing lymphangitis of the penis (Mondor病)》

とも言われています。



一度、専門医の診察を受けて安心いたしましょう。



お大事なさってください。