全身性エリテマトーデス ゼンシンセイエリテマトーデス

初診に適した診療科目

全身性エリテマトーデスはどんな病気?

全身性エリテマトーデスとは、全身の臓器に原因のわからない炎症が起こることです。症状としては、発熱と体のだるさ、食欲減退、体重の減少などがあります。皮膚に関しては頬に赤い発疹が出たり、水ぶくれやしもやけのような症状、脱毛などもあります。関節炎が発症の発端となる場合には、関節リウマチの間違われることもあるので、注意が必要です。

主な症状

全身性エリテマトーデスの症状は全身にわたり多彩です。発熱や倦怠感、体重減少、血液学的異常など全身性のもの、蝶形紅斑やディスコイド疹といった皮膚に出るもの、関節炎、関節痛といった関節に起こるもの、CNSループスと呼ばれる精神神経学的なもの、ループス腎炎などの腎性のもの、心膜炎など心臓に起こるもの、胸膜炎など肺に起こるものなどがあります。特にループス腎炎やCNSループスは生命予後にも影響します。

主な原因

全身性エリテマトーデスはSLEと呼ばれている症状のことで、自己免疫疾患と考えられていますが完全に何が原因で起こるのか解明されていないのです。この病気は、日本では難病指定を受けており治療費は安く済みますが完全な対処法がなく手の施しようが無いのが実情なのです。遺伝子によるものや女性ホルモンによるものなどいろいろな説があります。

主な検査と診断

全身性エリテマトーデスの検査方法は、血液検査によって主に行われます。血液を調べた結果、白血球や赤血球などの減少が見られるなどの現象が見られることがあります。また、血液検査の他にも、検尿検査や胸部X線、心臓超音波検査、さらに腎生検や頭部CT、MRIといった各種の全身検査を用いて、多角的に診断を行い、病気であるかを判断します。

主な治療方法

全身性エリテマトーデスの治療法は、まず考えられる事は、免疫の働きを抑えること、炎症を止めることです。ですので、副腎皮質ステロイド薬での治療が多いです。しかし効果が不十分と判断された場合は、ステロイドのパルス療法・免疫抑制薬の併用が行われたりもします。ステロイドには副作用がありますので、一人ひとりの軽症・重症度、疾患活動性を十分に判断したうえで、薬の量を決定します。