夢遊病 ムユウビョウ

初診に適した診療科目

夢遊病はどんな病気?

夢遊病とは睡眠時に発作的に起こる異常行動をさす呼び名で、性格には睡眠時遊行症というものです。
無意識の状態で起きだして、歩いたりするなどの行動をしたのちに再び就寝するといった症状が最も多く、その間の記憶が一切ないのが特徴です。
小児に多い病気で、興奮状態のまま眠りに就くことや、ストレスが原因だと考えられています。無理に起こそうとするのはよくないようです。

主な症状

夢遊病にかかってしまった場合、睡眠中に無意識のままに歩いたりするような現象がみられる場合があります。
この病気に特徴的なのは、第3者から見ればその行動から症状がはっきりと確認できるのに対して、睡眠中であることから本人からすれば自覚的な現象を感じ取ることが困難だという点です。そのようなわけで、客観的な判断が必要となります。

主な原因

夢遊病の原因は主に3つあります。1つ目は、精神的に問題を抱えている場合です。無意識に感じている欲求不満や心の葛藤、精神的なストレスを上手く解消できずにその表現方法が夢遊病として出てきます。
次に脳の発達障害です。子供の場合は、脳の発達障害から夢遊病が引き起こされます。
そして3つ目に、てんかん等他の病気です。夢遊病患者の中には、てんかんを患っている人が多くいます。以上が夢遊病を引き起こす理由です。

主な検査と診断

夢遊病と、眠っている間におこる全ての望ましくない現象である睡眠時随伴症との違いを識別するためには、睡眠障害を専門に扱っている病院で診断を受けなくてはなりません。
この診断は、病院で終夜睡眠ポリノグラフ検査という精密な検査方法を行うことで可能になります。しかし、もしストレスが溜まりすぎているのであれば、専門医に直接みてもらうほうがよいといえます。

主な治療方法

夢遊病には治療に有効な薬剤などはありません。患者が子供である場合は脳が成長していくことによって自然と症状が治まることがほとんどなので特に治療をしなくても問題ありません。
患者が大人の場合、ほとんどの原因はストレスなどの精神的障害によるものなので、そのストレスを取り除くことが一番有効な治療法といえます。人によりストレスの解消法は様々です。自分に合った方法で心を穏やかに保つことが大切です。