若木骨折

初診に適した診療科目

若木骨折はどんな病気?

子供の骨というのは、大人の骨に比べ柔らかく元々折 れにくいため、割り箸が割れるように折れるのではなく、千歳飴を曲げたようになります。これを若木骨折と呼んでいます。

若木骨折は子供特有の骨折状態です。子供の骨は非常に柔らかいのが特徴です。

柔らかい子供の骨は力を加えても割れ折れるのではなく、飴を曲げたように変形します。この状態が若木に似てい ることから、子供の骨折を若木骨折と呼んでいます。

主な症状

若木骨折は外から見ても、はっきり盛り上がるように 曲がっているのが分かります。しかしながら、微妙に曲がっている場合もあり、症状の軽い若木骨折の場合、骨折直後にあまり痛みを感じません。

骨折してから 2、3日が経ち、痛みが引かず、診察を受けると、骨折と診断されることがあります。若木骨折は成人の骨折に比べると早く治癒する特徴があります。

固定して おけば数週間後には骨はまっすぐに戻る事が多いのです。症状が軽い場合では、少し腫れる程度で、触らなければ痛みを感じず、骨折だとわからないこともあり ます。

特に、赤ちゃんや小さな子どもの場合、見た目の変形を感じられず、あまり痛がらないため、見過ごされてしまう事もあるようです。

主な原因

転倒や転落によるものがほとんどです。

主な検査と診断

骨端線が損傷しているケース。骨端線は骨の成長に欠 かせない重要な部位です。

この部位が損傷してしまうと、成長が中断されることもあり、骨が変形して成長してしまう恐れがあります。

骨端線の損傷を確認する ためにも、日々お子さんの身体の異変は注意して観察しましょう。

子供は遊びに夢中になっていると、骨折していても痛みを感じない場合があります。

若木骨折 なら見た目にも不自然な変形が分かりますから、お子さまが特に痛みを訴えなくても、病院に連れていくことが可能です。

主な治療方法

子供の骨折の特徴から、手術ではなく、ギプスなどに よる固定方法が選択されることが一般的です。

子供の骨折では、骨折部位の骨膜を損傷しないためにも、なるべくなら手術は行わない方が良いでしょう。

ただし、骨折の疑いがある場合、必ず病院で診断を受けましょう。