サルコイドーシス サルコイドーシス

初診に適した診療科目

サルコイドーシスはどんな病気?

サルコイドーシスとはラテン語で「肉のようなものができます疾患」を意味します。目にみえます大きさのものから顕微鏡でやっと見えますものまで大小様々で類上皮細胞肉芽腫と呼ばれています。肉のかたまりと言いましても癌と異なり悪性疾患ではありません。難病指定されており公費対象疾患ですので臨床調査個人票を主治医に記載してもらい保健所に提出し認定されますと医療費負担が少なくなります。

主な症状

サルコイドーシスの症状は、臓器によって変わってきます。肺や胸部リンパ腺の場合は、呼吸が困難になります。眼の場合は、飛蚊症や視力の低下、霧がかかったような状態になりぼやけて見えたりします。リンパ腺の場合は、首、脇の下、足の付け根のリンパ腺に腫れが生じますが、痛みはありません。さらに発疹や咳発熱、全身の倦怠感、関節痛、不整脈が起こることもあります。

主な原因

サルコイドーシスの原因はこれまで結核菌だと疑われていましたが、東京医科歯科大学大学院の研究によって、ニキビを引き起こすアクネ菌であることが判明しました。アクネ菌が約8割の症例で、病変部肉芽腫内で発見されたことから、アクネ菌が肉芽腫形成に関わっている細菌であるということが決定的な証拠となりました。アクネ菌は外部環境から侵入し、内因性に活性化し細胞内増殖するとアクネ菌病因説では発表されています。

主な検査と診断

サルコイドーシスの検査方法は、エックス線検査・CT画像・心臓MRI検査などの画像を用いて診断を行う画像診断、画像診断で疑いがあった場合にはカテーテルを用いた気管支肺胞検査・肺生検などの気管支鏡検査が行われます。さらにはシンチグラフィー検査が行われます。また腎臓の機能検査、肺の機能検査、心電図検査などを行い全身を調べていきます。

主な治療方法

サルコイドーシスの治療法は、まずは経過を見るということがおこなわれます。一般的にこの病気は自然的に放置しておいても治るということがありますから、それがないかどうかを確認するのです。それから、実際に治らないということがハッキリしている場合には、ステロイド剤を投与します。普通はステロイドで治るのですが、それでも無理な場合には、硝子体手術を実施するのです。