エイズ エイズ

初診に適した診療科目

エイズはどんな病気?

エイズとはHIVウイルスに感染して発症する後天的免疫不全症候群のことです。HIVウイルスは免疫細胞を破壊していくので、免疫力が低下し、さまざまな病気にかかりやすくなってしまう病気です。アフリカでもっとも猛威をふるっており、毎年、数千万人もの死亡者が出ています。抗HIV薬はどんどん新しいものが開発されてきており、脊髄移植による回復例も最近では報告されています。

主な症状

エイズウイルスに感染すると、50%~90%の人に約2週間~8週間で症状が現れます。39度以上の高熱、リンパ節の腫れ、筋肉痛、だるさ、湿疹がありますが、1週間~2週間で治まります。これらの状態が数週間も続く場合は、進行が早まる恐れがあります。発症する前の無症候期が5年~10年ありますが、咳が続く、発熱、下痢、食欲不振、体重減少などの体調変化が出てきます。

主な原因

エイズの主な原因としては、性行為による感染、血液感染、母子感染の三つが挙げられます。性行為の際に精液、膣分泌液、血液に含まれるHIVが粘膜を通ったり、傷口を通じて入ることによって感染します。HIV感染者の血液が血管に入ることにより感染することもあります。また、母親がHIVに感染していると、胎内での感染、産道の出血に触れることによる感染、母乳を飲むことによる感染が挙げられます。

主な検査と診断

エイズの検査方法には、保健所で受ける場合と病院で受ける場合があります。基本的に保健所での検査は匿名、無料で受けることが出来ます。はじめにスクリーニング検査をし、陽性が確認された方が次の検査を受けます。HIV抗体検査、HIV抗原検査、NAT検査と呼ばれるものがあり、どれも血液を採取して調べつことが可能です。感染したと思われる日からどのくらい経っているかで受けることの出来る検査が変わります。

主な治療方法

エイズに感染してしまった場合、正しい治療法を知って行うことで直すことのできる病気です。複数の治療薬があり、それを飲み続けることが大切です。薬の種類には主に、NRTI、NNRTI、PI、INSTIの4種類が効果的です。この4種類のうち、2種類の薬の組み合わせにより、治療を行います。妊婦の場合は、一般の方とは違う薬が進められる場合もあります。決められた期間飲み続け、戦うことが大切です。