下咽頭がん カイントウガン

初診に適した診療科目

下咽頭がんはどんな病気?

口から吸った息は喉頭から気管へ、口から入った食物は下咽頭から食道へ入っていきます。この下咽頭にできたがんを下咽頭がんといいます。初期には、嚥下時の異物感があったり焼け付くような痛みがあることもあります。また下咽頭は耳にも繋がっている器官なので、嚥下時に中耳炎のような耳の痛みがでたりします。更に風邪でもないのに声枯れがしたり、息苦しくなったりします。

主な症状

下咽頭がんの症状の場合には、とてものどが詰まったような感覚になっていき咽頭などに違和感などがでてくるようになっていきます。そのほかにも嚥下をする際の痛みであったり咽頭の痛みや声がかすれてきてしまうということがおこってきてしまいます。さらに進行してしまった場合などには食事などのさいにものどを通らないなどの減少がでてきてしまいます。

主な原因

下咽頭がんは、長年の生活習慣が原因となって発症するとみられているがんです。長期にわたっての喫煙、アルコールの摂取によって下咽頭が刺激されるとがんのリスクが高まります。そのため高年齢の男性に発症することが多いです。そのほかにも、鉄欠乏性貧血による嚥下障害が見られた場合もリスクが高くなります。貧血が関係して発症したがんは女性に多いです。

主な検査と診断

下咽頭がんの検査方法は、直接観察が難しいので間接喉頭鏡を用いたり、鼻から内視鏡を挿入する方法で検査をします。頸部の触診でリンパ節転移の有無を調べます。転移リンパ節の性状を調べることもできます。がんが疑われる部位から肉片を採取して病理組織検査を行います。上部消化管内視鏡検査を行うことで、食道がんなど合併した重複がんがないか検査します。

主な治療方法

下咽頭がんの治療法について、まず行われていく事が手術治療になっています。このがんの場合には、進行したがんになっていることが多くなっていますので咽頭などを摘出していく手術をおこなっていく必要があります。この場合には、喉頭まで摘出していく形になっていきますのでしゃべることなどができなくなってしまいます。早期であれば放射線治療も行います。