骨肉腫 コツニクシュ

初診に適した診療科目

骨肉腫はどんな病気?

骨組織にできる悪性腫瘍のことを、骨肉腫といいます。この病気に罹る割合は人口百万人あたり三人程度と非常に珍しい病気なのですが、その分早期発見が難しいとされています。
ほとんどの場合、この病気がある程度進行した後で症状が出ることから、他の部位に転移をしていることも多くあります。
かつては治療の難しい病気として知られていますが、近年では化学療法の改良などによって術後の生存率も上昇傾向にあります。

主な症状

骨肉腫は10〜20代の若い人がかかることが多く、主に膝関節や肩関節の周辺に発生します。初期症状はほとんどなく、患部に多少違和感がある程度です。
肉腫がだんだん大きくなルト、痛みや腫れがみられるようになり、さらに悪化すると周りの筋肉を押して骨を破壊し、骨折することもあります。

主な原因

骨肉腫が発症する原因はまだ解明されていません。遺伝的なものであるという説や、ラジウム、フッ化物、飲料水が環境的要因として発症率を上げる可能性がある、などとされていますが、実際のところはまだわかっていません。

主な検査と診断

骨肉腫の検査方法は、まずレントゲン検査を行います。それにより疑いが生じた場合、血液検査、CTスキャン検査、MRI検査、骨シンチグラフィー、血管造影などの検査を行います。
CTスキャン検査、MRI検査では体の深い場所に発生した腫瘍を発見でき、その大きさも判明します。
骨シンチグラフィー検査は、静脈からラジオアイソトープを注入して特殊なカメラで撮影することにより、がん細胞を発見できます。

主な治療方法

骨肉腫の治療法は、放射線治療はあまり効果がないと考えられており、抗がん剤治療と手術を合わせておこなっていきます。
世界的に標準的な治療法は、術前に抗がん剤治療治療をおこなって効果を判定し、それに合わせて手術をおこないます。そして術後、再び抗がん剤治療をおこなうというものです。