慢性肝炎 マンセイカンエン

初診に適した診療科目

慢性肝炎はどんな病気?

慢性肝炎とは長期間にわたり肝臓が炎症を起こす病気です。完治することは難しく、悪化すると肝硬変や肝がんにつながるとても怖い病気です。病気の原因としてもっとも多いのがウィルス性によるものです。とくにB型肝炎やC型肝炎は悪化することが多く、完治する人もほとんどいません。肝臓はさまざまな物質を代謝する臓器なので、この肝臓が働かないということは、体内の循環もうまくいかないということです。

主な症状

慢性肝炎は、肝炎ウイルスの持続感染により徐々に進行する肝炎です。この疾患の原因は、B型またはC型肝炎ウイルスによって起こり、A型肝炎ウイルスではほとんど本症に移行することはありません。この疾患の症状は、肝腫大のみでほとんど自覚されません。ほかには、倦怠感、黄疸、嘔吐、食欲不振、くも膜血管腫、脾腫などもみられることがあります。

主な原因

慢性肝炎の原因は大きく2つに分けることができます。ウイルス感染によるものとアルコールや肥満による生活習慣によるものに分けられるのです。大体がウィルス感染になります。ウイルス性の場合はA型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスなどなのです。このウイルス性は、血液などが一番の要因なのです。輸血や母子感染などがあたります。

主な検査と診断

慢性肝炎の検査方法としては、血液検査でGPTが高くなっていないかをチェックします。GPTは、肝細胞に含まれている酵素です。肝臓の病気で肝細胞が破壊されると、血液中に大量に流れ出すことから、肝細胞がどのくらい破壊されているかを知る手がかりになります。他には同じく血液検査で、免疫グロブリン(肝臓内のリンパ球が増加したり、細胞の繊維化が進んだりで上昇)や、ZTT・TTTも見つけるサインになります。

主な治療方法

慢性肝炎はc型肝炎ウイルスが関与している場合が多いので、c型肝炎ウイルスに対する治療法を行なうことが多いのです。その多くが、インターフェロンを投与する方法で、半年の投与でかなりウイルスの動きを抑えることができるので肝臓の炎症を抑えることができます。保険適応の期間が限られてくるので、主治医に相談して治療をするのがいいはずです。