胆嚢炎 タンノウエン

初診に適した診療科目

胆嚢炎はどんな病気?

胆嚢炎とは胆嚢に炎症が生じた状態です。単応に液体が充満して腫れ、胆嚢の壁が厚くなります。
症状は背中や肋骨の下部に痛みが出てきて、これに発熱や黄疸が伴うこともあります。
急性胆嚢炎と慢性胆嚢炎があり、急性胆嚢炎のほとんどは胆石が原因とされています。
治療は手術で胆嚢を摘出します。

主な症状

胆嚢炎の症状としては、初期で右の肋骨の下の右季肋部からみぞおちである心窩部(しんかぶ)にかけ継続的な痛みで、 吐き気、嘔吐、発熱を伴うことが多いです。
痛みははじめのうちは鈍痛のことが多いですが、炎症の進行とともに、次第に激痛になります。
また、黄疸や肝機能障害がみられることもあります。

主な原因

胆嚢炎の原因のほとんどは胆石です。しかし胆石によって胆嚢管が詰まってしまうだけでは胆嚢炎は起こりにくく、詰まってしまうことで胆汁の流れが悪くなり、そこに細菌が感染して炎症を引き起こします。
胆石が原因でない場合は、手術や重症外傷、熱傷、長期の点滴による栄養摂取などが要因となります。

主な検査と診断

胆嚢炎の検査方法として、血液検査とX線、CT、MRI、腹部超音波などの画像検査があります。
血液検査では白血球の数やCRPの値などの体内の炎症反応を示す数値の他、ビリルビン、肝胆道系酵素の数値が上昇していないかを確認します。
画像診断では胆嚢が炎症を起こし肥大していないかなどを確認します。この時に胆石が発見される事もあります。

主な治療方法

胆嚢炎の治療は、摘出術での治療法が望ましいです。重症度に応じて初期治療が行われた後、胆嚢を摘出する手術をすることが多いですが、状況によっては緊急手術が行われることもあります。
他には抗生物質での治療や針を刺して感染した胆汁を抜く方法があります。しかし摘出術以外での治療は改善しても再発する可能性があります。