子宮頸がん シキュウケイガン

初診に適した診療科目

子宮頸がんはどんな病気?

子宮入り口にできるがんのことを子宮頸がんといいます。発症してしまった場合は、子宮や周りの臓器を摘出しなければならない場合もあり、たとえ妊娠や出産を望まない人にとっても術後の後遺症はとても辛いものです。原因がはっきりとしているがんのため定期的に検査を受け、がんになる前に発見することができれば子宮を摘出しなくてもすみ、身体の負担も軽減されます。

主な症状

子宮頸がんとは、子宮頸部とよばれた子宮の出口より発生する癌のことをさします。初期症状はほとんどの場合ないですが、進行すると性交時の出血やおりものの異常(茶褐色・量が増える)、下腹部の痛みや腰の痛みなどが挙げられます。治療法には、主に手術療法、放射線療法、化学療法があります。初期の癌であれば、妊娠の希望を考慮することもできます。

主な原因

子宮頸がんの原因は、ほぼ100%ヒトパピローマ(HPV)ウイルスの感染です。HPVウイルスは100種類以上ありますが、その中でも高リスク型HPVと呼ばれる16型と18型に感染すると癌発症の可能性が高いです。HIVウイルスは皮膚や粘膜の接触によって感染します。その多くが性行為による感染で、感染しても多くの場合は免疫力によって排除されます。癌化するまでは感染から10年以上という長い年月をかけます。

主な検査と診断

子宮頸がんの検査方法は、次のような順番で行われます。まず、膣鏡(別名:クスコといい、S,M,Lとサイズがあります)を膣に挿入して、子宮頸部を観察できるようにしてから、子宮頸部の細胞をブラシでこすって採取します。次にコルポスコープ(膣拡大鏡)で頸部粘膜を観察し、最後に内診をして、子宮筋腫や卵巣のう腫がないかをチェックします。

主な治療方法

子宮頸がんの治療法は主に手術療法または放射線療法が行われます。手術と放射線の治療とも同じ成績がありますが、手術が可能であるII期までは手術療法が選ばれる事が多いです。0期では子宮頸部だけを円錐形に切り取る円錐切除術やレーザーでの治療をして、II期以降のIII期IV期、または高齢者などは手術の負担が大きいため放射線療法を行います。