絞扼性ニューロパチー コウヤクセイニューロパチー

初診に適した診療科目

絞扼性ニューロパチーはどんな病気?

絞扼性ニューロパチーは末梢神経障害のひとつです。単一の神経を侵すこともあれば、別々の領域にある複数の神経を侵すこともあり、多数の神経を同時に圧迫することでも生じます。絞扼とは締め付けられるという意味で圧迫された部分とされていない部分との圧力の差によって腱髄や血流、軸索流、神経幹に障害を生じさせます。疼痛、しびれ、脱力などの症状が起こり、ステロイド注射や外科手術などで治療します。

主な症状

絞扼性ニューロパチーでは、神経障害が起き、その神経に関連する筋肉において様々な障害が出るという症状を起こします。身体のあちこちに痺れを感じ、またピリピリとした痛みを感じます。この痛みは身体を横にしている時もあらわれます。筋力は低下し、だんだんと筋肉が委縮するので、運動能力も低下していきます。痛覚などの感覚が鋭くなったり、鈍くなったりといった症状も起こします。

主な原因

末梢神経が絞扼されたことで末梢神経に起こった障害が原因で、絞扼性ニューロパチーを発症します。末梢神経に障害が出る原因に、ビタミンB類の摂取不足があります。緑黄色野菜を食べる習慣がなく、インスタントラーメンやコンビニ製品ばかり食べていると、ビタミンB類が不足する傾向にあるので、絞扼性ニューロパチーを起こす原因になります。

主な検査と診断

絞扼性ニューロパチーの検査方法はニューロパチーのときと同様に体内の組織を調べていく方法があります。血液検査を行うことで異常な値になっていればそこからさらに詳しく検査を行っていきます。絞扼性ニューロパチーは神経系統の病気のために生検の検査を重点的に行います。慢性によるものか急性なものかも絞扼性ニューロパチーの検査のとき判断していきます。

主な治療方法

絞扼性ニューロパチーの治療法は、保存的治療が最も有効です。日常生活において、腕を下げて行う作業や、重たいものを持ったり、持ち上げるような作業を避けます。温熱療法、ストレッチング、筋力強化訓練も有効です。痛みに関しては、非ステロイド系の抗炎症剤、筋弛緩剤、ビタミンB剤が有効です。症状によっては、外科的手術により、対称部位の切除もしくは切離を行います。