喉頭がん コウトウガン

初診に適した診療科目

喉頭がんはどんな病気?

喉頭がんになる原因は大部分が喫煙です。男性が罹患する比率が高く、初期症状は声がかすれる・喉に違和感があるなどです。最近は男性の喫煙率が低下している一方、女性の喫煙率は上昇しているので、今後は女性の罹患率が上がってくる可能性があります。2040代の若い頃は罹る率は低く、長年の喫煙習慣がある50代以上になると特に注意が必要です。治療法は放射線治療・手術です。進行すると声帯が含まれる部分を大きく切除しなければいけなくなり、声を失う可能性が高くなりますが、初期であれば治りやすいがんですので、早期発見が重要になります。

主な症状

最も多い声門(声帯)部分のがんでは、初期には声がれが起こります。発声時に違和感を感じることもあります。風邪でもないのに、何か月も声がかれているなどの症状が現れたなら、検査を受けるほうが良いでしょう。

主な原因

喉頭がんの原因は主に喫煙であるといわれています。喫煙者は非喫煙者の30倍の確率でこの病気を発症することがわかっています。

主な検査と診断

喉頭がんの検査方法は、細いファイバースコープを鼻から挿入して直接声帯を含めた喉頭を見る喉頭ファイバースコープ検査です。病変表面の色調や性状などを観察します。がんの組織は比較的硬いため、硬さの評価ができるストロボスコープを併用すると、診断の精度を上げることができます。がんの可能性が疑われるときには、のどに局所麻酔薬をスプレーして病変の一部を切除し、病理組織検査を行います。

主な治療方法

喉頭がんの治療方法は、大きく分けると放射線治療と手術の2種類です。
放射線治療は、従来からメインの治療法として行われています。抗がん剤を使う化学療法を併用する場合もあります。
近年、早期がんでは低侵襲手術も行われるようになってきており、治癒率・治療後の声の機能も良いと報告されており注目されています。
進行がんでは喉頭の部分切除・全摘出を行い、放射線治療・化学療法を追加します。喉頭を切除すると声を失う可能性がありますので、専門の医師としっかり話し合って治療の方法を決めていく事が大切です。
喉頭がんは早期に発見すれば根治が可能であり、治療後の声も元通りに回復する場合もあります。症状の軽いうちにしっかり検査を受けておくことが大切です。