モルガーニ孔ヘルニア

初診に適した診療科目

モルガーニ孔ヘルニアはどんな病気?

内臓を元ある場所に留めるために隔てている膜が何らかの原因により損傷し、内臓がその損傷した膜を飛び出て本来あるべき場所でない所まで移動してしまう症状のことをモルガーニ孔ヘルニアと言います。横隔膜を損傷した場合、胃などの内臓が肩の場所にまで移動してしまい、治療を急がなければ死亡することもあります。手術は開腹手術で行われます。

主な症状

モルガーニ孔ヘルニアを起こすと、頻繁に吐き気を起こし、物を食べても太らず痩せていくという症状があらわれます。胃などの内臓が肩の位置まで上がってしまうので、その位置から空気音が発せられることもあります。そのままにしておくと、胆嚢などの内臓に致命的な障害を起こしたり、意識障害を起こしたりして、酷くなると死亡することもあります。

主な原因

モルガーニ孔ヘルニアとは横隔膜に穴が開き内臓が肺にまで到達してしまうようなことがおこる症状のものです。この原因は先天的に横隔膜に穴が開いていることによって引き起こされ、多くが幼少期に発見されて外科的手術で周知されるのですが、一部の人は内臓が横隔膜を通って肺にまで達している状態でも問題なく生活していくことができるのです。

主な検査と診断

モルガーニ孔ヘルニアとは閉塞性ヘルニアの一種であり、高齢の痩せた女性に多い症状です。胃腸の症状が悪化したり閉鎖神経圧迫により大腿内側や股関節に痺れるような痛みがあります。検査方法はCTや大臀部超音波検査によって内診します。老化や出産後に骨盤支持組織が脆弱化し、閉鎖官の拡大が原因となるケースが増加しています。早期の診断と治療が必要です。

主な治療方法

モルガーニ孔ヘルニアは自然治癒には至らないので、治療法としては早急に手術を行うことが必要です。発見した場合はすぐに開腹し、横隔膜の弱くなっている部分を縫い縮めて、血液成分の中の線維組織の蓄積を利用して傷口を補強します。最近は腹腔鏡手術で行われることもあります。治療が簡単で手術の成功率も高いので、早期に発見して手術すればあまり心配する必要はありません。