閉塞性鼻声 ヘイソクセイハナゴエ

初診に適した診療科目

閉塞性鼻声はどんな病気?

鼻腔の粘膜が腫れあがり、呼吸などの活動が困難になる状態を鼻閉塞と呼びます。それによって起きる声質の変化を閉塞性鼻声といいます。
俗にいう「鼻づまり」という症状です。閉塞性鼻声の原因として大気中のホコリやゴミなどが内腔に詰まったりする事もあるため、生理現象のケースも多く全ての症状が病気といったものではありません。
自然治癒することが大半ですが、症状が長引く場合、耳鼻科に相談するなど適切な処置を行う必要があります。

主な症状

閉塞性鼻声は、一般的に風邪や、風邪の引き始めの兆候として見られることの多い症状です。
鼻腔の炎症などによって起きる声質の変化で、特にマ行、ナ行、ンなどの発音がうまくいかなくなります。
鼻腔の鼻水つまりや、鼻声など、外的兆候が体の異変のサインとして出はじめた場合の対策として、大事に至る前に風邪薬の服用、耳鼻科への通院やマスクの着用は勿論の事、睡眠や食事内容といった、日常生活の見直しを行い、風邪が頭痛などに至らないうちに治療を心がけなければなりません。

主な原因

閉塞性鼻声は閉鼻声ともいいます。鼻が詰まった時の声で、鼻腔の広さが狭くなって音声が共鳴出来なくなったために起こります。
閉塞性鼻声など鼻がつまる病気の原因となるのは、感染症、アレルギー性鼻炎、腫瘍、外傷、異物、薬剤性などが挙げられますが、どれか単独の原因というよりも複数の素因が重なって起こることが多いです。
一番身近な原因は風邪など感染症によるものです。

主な検査と診断

閉塞性鼻声の検査方法は、鼻鏡検査及び鼻腔通気度検査が一般的です。
鼻鏡検査における前鼻鏡検査は、頭部を垂直にした状態での中鼻甲介の観察及び、顎を上げた状態での中鼻甲介の上方や嗅裂を観察します。後鼻鏡検査では、口蓋垂の裏側に後鼻鏡を挿入して行います。
鼻腔通気度検査では、鼻腔内部の空気流の強さと、その際に発生する圧力から、鼻腔抵抗を調べます。

主な治療方法

閉塞性鼻声にかかっている時は、一般的に通院治療を行います。アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などが原因の場合、点鼻薬や内服薬を服用したり、ネブライザーを用いて治します。
しかし、骨と軟骨が原因となっている場合は一時的な内服や点鼻薬使用では改善困難と言えるため、手術による治療法をとります。例として鼻中隔矯正術、下鼻甲介切除術などがあります。