糖尿病性水疱 トウニョウビョウセイスイホウ

初診に適した診療科目

糖尿病性水疱はどんな病気?

糖尿病性水疱とは、糖尿病に伴う症状のことで手足にやけどをしたときにできるような水疱ができてしまうことをいいます。これを放置しておくと水疱ができた部分に血液が回らなくなり糖尿性壊死といわれるような症状にまで進展するので注意が必要です。
糖尿病がかなり進んでいるとこのような症状が出てくるのでインスリン治療を適切に行なう必要があります。

主な症状

糖尿病性水疱はまれにみられる症状です。やけどのような水ぶくれ(水疱)が、膝から足首までの前面と、手や足にあらわれます。
これは血管障害によるもので、早急に処置をすれば、痕をのこすことなく、治ってしまうことが多いです。
ですが再発しやすく、進行してしまうと糖尿病性壊疽になってしまう可能性があります。
またこの疾患は痛みなどの炎症が伴わないため、自覚するのが遅れる場合もあります。

主な原因

糖尿病性水疱は、糖尿病にかかっている人が真菌という、カビの一種である菌に感染してしまうことが原因で起こります。
糖尿病で神経感覚が鈍っているときには、とくに水疱の発見が遅れてしまいやすくなり、そのことによって水疱が火傷の後の水ぶくれのようにふくらんでしまうことがあります。
また真菌だけではなく、カンジタに感染したときにも起こりやすいです。

主な検査と診断

手足に水ぶくれができる糖尿病の皮膚疾患である糖尿病性水疱は、まれに糖尿病患者に見られ治ることも多いのですが、再発すると進行して壊疽につながるので注意が必要です。
糖尿病の診断検査方法は、血糖検査が不可欠です。空腹時の血糖が126mg/dl以上や食後などに200mg/dl以上あれば、糖尿病と診断されます。
糖尿病による水疱かどうかは、皮膚科専門医による診断が必要です。

主な治療方法

糖尿病性水疱の治療法は食事制限による治療とインスリン治療です。血糖のコントロールを良好に保つことが重要です。
食事制限は、通常の糖尿病の食事制限を厳しくしたもので、水疱自体に直接働きかけるわけではなく糖尿病の治療をして結果的に水疱が消えていくのを待ちます。
水疱を無理に潰すと皮膚が爛れたり化膿しやすくなるので、無理に潰したりはせずに食事制限をして自然に小さくなって消えるのを待ちます。