心筋緻密化障害

初診に適した診療科目

心筋緻密化障害はどんな病気?

心筋緻密化障害とは、拡張型心筋症の一つであり、心臓の筋肉が緻密でないために、心臓の収縮力が弱く、動悸や身体のむくみ、不整脈や心不全といった症状を引き起こします。通常、胎児の時には心臓の筋肉は緻密ではなく、発育に従って心臓の筋肉も緻密になってくるものですが、この病気になると発育後も心臓の筋肉が緻密にならず、身体に様々な悪影響を及ぼします。

主な症状

心筋緻密化障害の主な症状は、拡張する心筋症の一種で、心臓の筋肉が非常に薄いために心臓の収縮の力が極度に弱くなり、動悸、むくみ、心不全などの悪影響を起こすものとなります。又、この病気では、孤発性の障害では心臓疾患の縁戚がないという特徴があり、遺伝的な病状の要素がないものです。そして、孤立性の障害の場合は、何も他の病気を合併していない障害です。

主な原因

心筋緻密化障害は拡張型心筋症の一種とされる難病で、近年の超音波検査技術者の発展により発見可能になった比較的新しい病気です。そのためかなぜこういった病気が起こるのか、という根本的な原因は未だに解明されていません。赤ちゃんが胎内にいる時に心臓の発育が未熟なまま止まってしまい、ポンプ機能に異常が生じます。その異常を補うために必要以上に心臓が働き、疲弊し肥大してしまうようです。

主な検査と診断

心筋緻密化障害とは、心室の過剰な網目状の肉柱形成と深い間隔がみられ心不全を引き起こす病気です。この病気の検査方法は、血液検査、胸部X線検査、心電図、超音波検査が用いて心臓肥大や血液の成分を調べます。心音の乱れから不整脈や狭心症、血液の逆流音や心臓弁の異常が無いか確認します。異常があれば、心臓核医学検査やMRI検査を行い精密検査を行います。

主な治療方法

残念がら、現在の医療では、心筋緻密化障害の治療法は移植するか内服薬の服用しか方法がないようです。この病気はここ10年ほどで認知された病気ですので、まだ研究が進行していないので、根本的な治療が難しいのです。血管を拡張する内服薬投与などの内科的治療では限界があるので、やはり現在の一番の治療方法は「移植」ということになります。