サンゴ状結石 サンゴジョウケッセキ

初診に適した診療科目

サンゴ状結石はどんな病気?

サンゴ状結石とは上部尿路結石の状態の一種で、腎結石の終末状態を指します。腎盂の形に鋳型状の結石が形成され、腎盂・腎杯全体に形成されたものは、腎尿管膀胱部単純X線検査(KUB)でも腎盂・腎杯の形態がわかるような結石状態を示します。治療として経皮的腎砕石術等の内視鏡手術が行われます。開放手術はほとんど行われなくなりましたが、最終的に腎摘出を行うこともあります。

主な症状

サンゴ状結石は、広く知られる結石のパターンの一つです。その症状は結石の主なものが発症します。つまり、結石それ自体で必ずしも痛みが出るわけではありませんが、部位によっては尿管結石と同様の痛みを感じます。また急性膀胱炎と同様の排尿終末時痛や血尿などがでることもあり、また尿路を塞いでしまい尿路閉塞を起こすというケースしばしばあります。

主な原因

サンゴ状結石は尿路結石の一部で、結石の構成成分が尿に溶けきれなくなり、飽和して結晶ができなくなるということが主な原因です。また、一般的には尿量が少なかったり、尿の停滞があると結石ができやすくなります。薬剤性の結石も存在し、利尿剤やステロイド、ビタミンDによって結石ができることがあります。その他にも、前立腺肥大症などの排尿障害も要因となります。

主な検査と診断

サンゴ状結石の検査方法につきましては、病院でまず最初に行われる検査は超音波検査(エコー検査)となります。エコー検査で腎臓を観てみれば、腎盂又は腎杯の位置にと白く光る見える高エコー像と音響陰影として写ります。また、腎尿管膀胱部単純X線検査でも腎盂・腎杯が確認出来るような結石形態を示します。しかしアレルギーを起こす人もいるのでCT検査で行うことも多いです。

主な治療方法

サンゴ状結石が発覚した場合、治療をせず経過観察を行なうこともありますが、腎臓に悪影響を与える可能性が大きいため、一般的には化学療法や内視鏡手術、開放手術といった積極的治療法が行なわれます。尿路感染症が見られる場合は、手術の前に投薬治療が行なわれます。これは、尿路感染症が重篤である場合、敗血症を併発する恐れがあるためです。